赤い月の下で今日も君は微笑む

鹿目 文華

第1話 朝

「ジジジジジジ…」


また、いつもと変わらない1日が始まる。

そう思っただけで、とても気が重たい。

私—神崎琴葉は重たい体を布団から起こし、目覚まし時計を止めた。


私は現役大学生だ。京都には多々色々とあり、小学生の頃から住んでいる。

そう。これは京都で起きた、不思議は話。


「おはよう…」

居間に行くと、もうおばあちゃんが朝食の準備をしていた。


「あら、琴葉ちゃん。おはよう」

おばあちゃんはもともと京都に住んでいたので、幼い頃神奈川に住んでいた私と違うイントネーションで話す。

初めは聞き取るのが一苦労だったが、もうほとんど理解できるようになった。


私は用意された朝ごはんを食べ、大学へ向かった。

大学へは電車を利用する。家から駅までは徒歩で済む距離だ。


(あれ…こんなところに……)






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