『スパイダーマン: スパイダーバース』 レオパルドンは出ません

 さっき見てきたばかり!


|実質 JOJO5部


 慣れないインテリ学園に転校させられ、マイルス(小野賢章)は嫌気が差していた。


 叔父の家に転がり込み、スプレーアートの聖地へと連れて行かれる。

 そこで彼は特殊なクモに噛まれた。


 不思議な力を得たマイルスは、クモの死体を確認するために、再度聖地へ。

 そこでは、ピーター(中村悠一)がグリーンゴブリンというヴィランと戦っていた。


 この段階では、実質JOJO五部である。


 彼を操っている大富豪「キングピン」は、加速器という装置を使ってあらゆるパラレルワールドを繋げようとしていた。


 マイルスの目の前で、ピーターはキングピンに殺害される。


 ピーターの墓の前で、謝罪するマイルス。

 突然、何者かに後ろから肩を掴まれた。


 彼の名は、ピーター・B・パーカー(宮野真守)。

 彼は別の次元から来たスパイダーマンだった。


 実質、STEINS;GATEである。


|その他スパイダーマン

●グウェン

 スパイダーウーマンの中の人であるグウェンという名は、ピーターがMJと付き合う前にできた、最初の彼女である。

 彼女の方がスパイダーマンになるという世界戦もある。

 

●スパイダーマン・ノアール

 声からして、正体はあのコックだろう。

 

●ロボ子のペニー・パーカー

 フチコマみたいなロボを操る偏食家。


●スパイダー・ハム

 ハムってひどいな。


 彼らは自分たちの次元に帰るため、加速器を作動させようとする。

 だが、加速器の作動は世界崩壊の危機を招く。


 ピーターの親戚が協力してくれるが、彼女がいわゆる「ニック・フューリー」みたいなポジションになっているのが面白い。


|少年の成長物語

『ホーム・カミング』でも思ったが、本作も未熟な少年の成長を描いている。

 

 クモに噛まれたとはいえ、彼は他のスパイダーマンらと比べると目的が弱い。


 主人公の動機は敵討ちではある。


 しかし、他のメンバーは「自分たちの世界の世直し」という使命がある。

 この世界線を救っても、まだやることが帰った先にあるのだ。


 手を組まないと行けない状況で、それぞれの立ち位置がちがうせいでギクシャクする。


 そこがいい。


 それゆえに、彼がシナリオに深く潜っていく展開が痛快だ。


 ただ残念なのは、「ダーマ」こと「東映版スパイダーマン」は出ないのだ。

 劇場でレオパルドンと握手はできないので注意。

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