『クリード チャンプを継ぐ男』 オレは過ちじゃない 

 故アポロの愛人の子が、ロッキーに弟子入りしてチャンピオンに挑む話。


 この前に「ロッキー ザ final」を見ていた。

 どのような違いがあるのかすごく気になっていた。


 仕事の傍ら地下ボクシングで戦うシーンは一作目のオマージュだろうか。


 リア充な設定がイマイチ感情移入できないかな、と最初は思っていた。


「裕福な男が、すべてを投げ打ってまで超えたかったのがアポロ」


 という意見を聞いて「なるほど」と思えた。

 

 その心境がよく分かるシーンがある。

 主人公アドニスは、プロボクサーへの道を捨てきれず、退職願を出した。

 帰宅後、YouTubeでアポロ対ロッキーの試合を見ながら、シャドーをやる。しかし、彼は父アポロをマネせず、ロッキーに自身を投影するのだ。


 だが、どう頑張っても、父アポロの七光りだと馬鹿にされている。

 まるでfinalの父の影にプレッシャーを感じるロッキーの息子のよう。


 ラストの相手もプロボクサーだそうで、動きもコンパクトでパンチも速い。目つきも凄まじかった。

 ボコボコにされても「最後までやらせてくれ」とロッキーに懇願するアドニス。


「オレは過ちじゃない」

 それを証明するために。


 ロッキーがリンパ腫に冒され、例の階段すら上れないのは、時代を感じさせた。

 finalで登り切っていたを見ていたから、これはショックが大きい。

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