ケンカした

朝からケンカした


だってなんだかお互いにイライラしてて

優しくなれなくて


れるもの全てにイライラする


そんな自分にもイライラして泣けてきて

布団にもぐって泣いてたら

彼も布団に入ってきた


(なんで来るの!!)

と思っていたら後ろから抱き締められて

「やめてよ!」

ともがく私を彼はさらに強く抱き締める


「ごめんね。」


彼は悪くないのに謝った

「ひどいこと言ってごめんね。」

「そうだよ。ひどいよ。」

それは私も同じだけど

私は謝らない


私はあなたに愛してほしくて

めちゃくちゃに叫ぶけど

あなたは私を侮辱した


それも売り言葉に買い言葉

わかっていても許せなくて


「ごめん。もう怒らないで。」

「ほんとにごめん。」


怒ってる私が馬鹿みたいに思えてきて

またいつものように彼を許してしまう

もちろん彼は悪くないのだけれど


そして私も彼の方を向いて

胸に顔をうずめたまま謝る


「私もごめんね。」


気がつけばもう夜で

二人して眠ってしまったらしい


目が覚めて

また彼に抱きついて

何事もなかったかのように

二人で夕食の材料を買いに行って

おいしいごはんを食べれば

それだけでもう

いつも通り

平穏な毎日に戻っていく


こんな私でごめんなさい

いつも謝ってくれてありがとう

とってもとっても

愛しています




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る