不死身のナースマン
闇夜のウーパー
第1話
1話 いつもの日常
「はあ〜今日も疲れたなぁ。。」
彼の名前は後藤雅史。
何処にでもいる普通の男性である。
結婚歴はなく、今の45才の年齢まで独身を貫き通している。
彼女はいる事にはいるが今は仕事が忙しくしばらく会っていない。
両親はすでに他界し親戚もいない。
友達もあんまり親交のある中のいい友達もいない。(ボッチさん)
体格は筋肉質で170センチほどの立派な肉体を誇る。身体を鍛えるのが趣味。毎日仕事帰りにジムに行って汗を流し自分の筋肉に酔いしれている。(自称筋肉ダルマ)。
ただ、最近気になる事がある。年のせいか最近頭部が薄くなっている気がしている。。かっこよくサイドから薄くなっていけばいいが、鏡で見る感じでは頭頂部から薄くなってきている感じだ。カッコ悪いハゲ方の代表だ。そんな感じで頭部のお先も真っ暗だな…。
そして仕事は看護師だ!30才の時に
「人の役に立つ仕事がしたい!」
と思い一念発起し、ひたすら勉強し看護学校に入学。
2年間准看護士の学校で勉強し、准看護師の資格を取った。
正看護師まで資格取った方がいいだろうと学校の先生の勧めもあって、正看護師の夜間学校の試験を受け何とか合格する。
しかし、そこからまた地獄のような忙しい日々が訪れる事になった。
今度は昼間病院で働きながら夜は正看護師の学校に通うというハードな生活を3年間送る。我ながらよく頑張ったと我の筋肉を撫で回したいくらいだ。
まあ、そういう感じで勉強と仕事で忙しいながらも充実した生活を送っていたように思う。
しばらく慌しい生活が続き、3年間頑張ったせいもあってか無事に国家資格の正看護師を取得する事になる。
思い返してみると取得するまで色々あった。。
授業中に寝てた事はしょっちゅうあったな。気がついたら夢の中で。。
ある時なんかは、怖い夢見て驚いて起きたら先生の冷たい目線で目が覚めた事もあった。
その後の説教が堪えたなぁ〜。いい歳こいて、年下の先生からの罵声と汚物でも見るような目線!(あの時は上腕二頭筋が痙攣してしまってたな。。)
他にも色々やらかしたな〜。
実習先に行ったはいいが、大事なレポートを忘れて。。
ダッシュで家に帰って取りに帰った事は今思い出しても肝が冷える。(その時は激しく前頭筋が震えてしまってた。。)
でもでも。。!!一番堪えたのは実習先で実習指導の先生が、俺だけ集中して口撃してくるSっ気丸出しのイジメ!!(流石の俺も全身の筋肉が萎えてしまってた。。)
ホントに女性の看護師は性格悪いのが多くてたまらんわ。ストレス溜まってるんだろうけど俺に当たらんで欲しいわ!(薄くなってる髪がますます薄くなるわ!)
あと、自分が看護師になって感じたが、男の看護師は肩身が狭い。。肩幅は広いのにな。。
「……。」
よっぽど嫌な思い出ばかりなのか悪い事ばかりしか思い浮かばないぞ!
うーん。。。。
まあ勉強は好きだったかな?
知らない知識をどんどん知っていく感覚は、高校生の時には味合わなかった爽快感だった。
高校生の時にもっと勉強してれば良かったと、オッサンみたいな事思ってしまった。。(もうオッサンだけど。)
まあ、こんな感じで看護学校も卒業し資格も取った。
その後、病院でも勤務して2年程看護師として働いた頃だった。
ある大きな出来事が起きる。
「ーーそう。。この時俺の人生は大きく変わるーー」
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