第2暇 都市余暇

 都市余暇としよか




「ねえ、どうしよっか?」



 持て余した時間を



「どうしようね?」



 もてあそんでる。


 夕方遠路はるばる再会。ビルの群れの中を進んで入り組んだ小道の飲み屋。呑んで騒いで歌って食って飲んで、次の日の朝。


 ちょっと都会の街で、時間もまだ少し早くて朝ごはんをさらっとすませて。まだ帰りたくない。まだまだ遊びたい。


 見知らぬ都会の街をふらつくおのぼりさん。現実に帰る前にまだもうちょっと休みを満喫したい。だから計画立てようってあれほど言ったのに、なんて。みんなで責任をなすりつけながら歩く。



「どうしよっか?」


「まだ暇してようよ」


「何も決めないでいようよ」

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