第2話 ドリームキャストで初めてのインターネット

 ドリキャスを手に入れた私は早速嬉しそうにネットに繋ぎました。ドリームパスポートと言うセガ社製のブラウザは、お世辞にも高性能という訳ではなかったのですが、必要最低限の機能は揃っており、ネットサーフィンをする分には特に不都合はありません。

 当時はダイアルアップ接続で通信スピードも早くなく、テキストサイトの巡回くらいしか出来なかったのですけどね。


 ドリキャス(以後DC)で楽しむネットゲームのネット要素は2P対戦とか、追加ダウンロードコンテンツとかばかりで、みんなで同時に楽しむゲームはすぐには提供されませんでした。技術がこなれる必要があったのです。


 で、私はドリキャスを買って一番何がしたかったかと言うと、最新ゲームではなく、チャットがしたかったんです。DCにはセガ独自のセガチャットが用意されていて、当時の私はその部屋に入り浸りでした。セガチャ時代が私の最初のネット黄金期だったんです。


 当時のネット環境は電話線を直に繋いでやり取りする方法です。この方法だと通信中は常に電話をしている状態となる訳で、長時間の接続はそのまま電話代に直結しました。これでは長時間ネットに繋ぐ事は出来ません。

 

 そこで当時のネッターがこぞって利用した電話サービスが、NTTの提供するテレホーダイでした。このサービスを使えば、指定された回線を夜中の23時から翌朝8時まで定額で使えます。みんながこのサービスを使ったので、特に23時から25時くらいまでは回線がすごく重くなる現象が起きたものでした。

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