カゲロウ

あの夏の日

君と手を取り合い

見つめ合い

キスを交わし


確かにそこに君はいたよね


他愛ない会話をして

笑いあって

明日また会う約束をした


蛍光灯の明かりの下に

たくさんの蜉蝣かげろう

風に吹かれて飛んでいく


もう自分の羽では飛べない蜉蝣かげろうたち


君もこの中にいるの?


そんなことを思いながら

昼過ぎに目覚め

遠い国道の陽炎かげろうの中に

君を見た気がした

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