知らなかった世界

あなたに逢うまで

こんな気持ちが私の中にあるなんて

知らなかった

こんな私になるなんて

想像も出来なかった


あなたに逢ってから

知らない私を知って

知らないあなたを知って

知らない場所へ行って

知らない人にたくさん会った


私は知らないことだらけだったんだな


私の前で彼にベタベタして

睨んでくる女の人

その彼氏は何もなかったかのように

彼女に飲み物を持ってくる

そして冷たくされても笑ってる


私の彼はこの人の友達のはずなのに

やたら私の世話をしようとする男の子


なんだろうこの世界

今まで見たこともなかった


あなたと逢ってから

やたらと周りの人が

肉食に見えるんです


ああ…

気持ち悪い


みんな盛りのついた動物のように

くにゃくにゃとまとわりついて

甘い声で優しくして

デレデレした顔をして


距離が近いんだよ

気持ち悪いんだよ


ああ…

知らなくてよかったな

こんな世界

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