第34話 ある平原での戦い
「アル! 正面はレイとガラに任せて背後へ!」
「はいよ!」
イケメンなのにやや軽薄に見える笑みを浮かべつつも頼もしい返事を残し、アルがアフリカゾウの二倍はありそうな巨体、醜悪な人面の魔獣グロルマンティコアの背後へ回り込んでいく。背後には猛毒を持つ蛇の尾があるが、その辺はアルにうまくやってもらおう。
「レイとガラは正面でヘイトをお願いします」
「了解した」
「うむ! 俺に任せておけ新人!」
白銀の装備に身を包んだ金髪碧眼の超絶イケメンと、獅子を彷彿とさせる髪をしたガチムチ獅子獣人のガラがスキルを発動する。レイは【聖音】、ガラは【咆哮】、発動時の見た目は全然違うが、発生する効果はほぼ同じでモンスターのヘイトを上げるスキルだ。
背後へ回ろうとするアルに注意を向けかけたグロルマンティコアが、ふたりがかりのスキルに抗しきれずレイとガラへと襲いかかる。
巨体の前脚から繰り出される壮絶な一撃をレイが楯で受け流すと、その隙をついてガラが前脚に
巨漢のガラの一撃にも関わらず、ダメージを受けた素振りを見せないグロルマンティコア。さすがに強い。
「メリアさん! 前衛組に攻撃と防御の支援をお願いします!」
「はい!」
「その間の回復は私が受け持ちます。余裕があればアルに状態異常耐性アップもお願いします」
「お任せくださいコチ殿」
私の隣でスキルの準備に入った銀髪緑瞳のメリアさんは【神聖魔法】の達人だ。【神聖魔法】は回復系はもちろんのこと、支援系も充実している。メリアさんがアル、レイ、ガラをその魔法で支援すれば、その効果はまさにチート級だ。
「エステルさん! 時間は稼ぎますので大きいの頼みます」
「もうやっているわ。あなたはしっかりと、わたくしたちを守りなさい」
「はい! 【聖光】」
ヘイトを稼いでいるレイとガラが、マンティコアのフレアブレスを浴びたのを見て即座に準備していた範囲回復の【神聖魔法】を放つ。ふたりなら相手がグロルマンティコアといえどブレスの一発くらいで危機に陥ることなどないが、私の魔法の回復量を考えればこまめに回復しておくに越したことは無い。
「行きます。【
メリアさんが並列詠唱していた呪文。【神威】は神聖属性付与・攻撃力上昇で、【聖鎧】は魔法耐性上昇・物理防御上昇という【神聖魔法】高位の呪文だ。範囲は前方円範囲の味方なので後衛の私たちには効果は及ばないが、支援を受けた前衛組の攻勢は一気に激しくなる。
「こっちもいきますわ。コチ、3よ」
「はい。前衛! 3です!」
エステルさんの代わりに指示を飛ばすと、レイとガラはグロルマンティコアに一撃を加えたあとすぐに距離を取る。
【
同時にエステルさんの【火魔法】【風魔法】を複合した高位魔法が発動し、炎の竜巻がグロルマンティコアを包む。このゲームにフレンドリィファイアは設定されていないので、味方が触れてもダメージは受けないが、直撃すると僅かながら行動阻害のデバフが付く可能性がある。さっきのエステルさんの3というのは対象から3メートル離れれば問題ないという指示。
だからそれを聞いたレイとガラは、すぐにグロルマンティコアとの間合いを調整している。ふたりはエステルさんが使う魔法も熟知しているので、その効果が終わるタイミングも把握している。今は炎の竜巻の中で苦悶の叫びを上げるグロルマンティコアに完璧なタイミングで追い撃ちをしてくれるはずだ。
「あち! あち! やべ、ちょっと足りなかった! うお! しかも蛇の尻尾がぁぁぁぁ!」
……ま、アルはそれでいいや。
「コチ殿、私の魔法の前にアルレイドさんが毒を……」
溜息を吐きながら教えてくれたメリアさんが言った通り、私の【鑑定眼】でもアルが猛毒を受けたことが確認できた。うちのパーティメンバーなら猛毒を受けたところですぐにやばいということはないけど、放っておくわけにもいかない。
「わかりました。アルの回復は私がやりますので、メリアさんはレイとガラをお願いします。耐性アップは余裕があったらで」
「はい」
戦闘中にも関わらずあえて笑顔を見せてくれるメリアさんに癒されつつ、私は私でインベントリから薬瓶を取り出す。
エクスポーション+(解毒)
対象のHPを回復させる。品質の上昇により状態異常回復の効果が付くことがある。
ゼン婆さんに教えてもらって猛練習して、最近ようやく作れた異常回復効果付きのエクスポーションだけど、使うために作ったアイテムだ。使うのは惜しくはない。ただ、毎回必要になるのはうっかりミスが多いミラやアルがいるときなので、ふたりの専用みたいになっているのが問題といえば問題? ま、また作ればいいんだけど。
取り出した薬瓶を右手に持つが、アルがいるのは私の正面にいるグロルマンティコアのさらに後方。薬系のアイテムは直接飲ませるか、体に振りかける必要がある。でもアルのために誰かがアルのところまでいくのは現実的じゃない。じゃあ、どうするか……問題ない、ようはスキルを使用して投げればいい。ただ、間もなく炎の竜巻も消えるとはいえ、グロルマンティコアの頭上を通して狙うのは厳しい。それなら……。
「アル、動くなよ!」
「ば! コチてめぇ、まさかまた!」
薬瓶を持った手を振りかぶってから、野球のピッチャーのようにサイドスロー。さらに手から離れる瞬間に手首を返して回転を加えてやると、私の手元をヒュンという小気味よい音と同時に薬瓶が離れる。そして放たれた薬瓶は高速で横回転をしながら、あり得ないほどに綺麗に孤を描いてカーブしていき、その先には狙い違わず行動阻害と猛毒で絶賛デバフ祭り中のアル。
次の瞬間、ガラスの割れる音が響いてアルの怒声が聞こえるが知ったことじゃない。むしろ即座に回復してあげた私を褒め称えるべきだ。今の投擲だって【投擲術】の上位スキル【投王術】と高い運ステータスがあってこそのストライクだ。
「コチ、魔法が終わるわよ」
「了解、引き続きどんどんお願いします。魔力回復系の薬はオールフリーで」
「ふふ、それはいいわね。任せなさい」
そして、エステルさんの言葉通り炎の竜巻が消え、そのタイミングに合わせてメリアさんの魔法で攻撃力が上がったレイとガラがグロルマンティコアの前脚を削っていく。
その後も私とメリアさんの支援回復とエステルさんの大魔法、そしてレイとガラ、ついでにアルの攻撃を受け続けたマンティコアのHPバーがようやく4分の1ほど削ると、グロルマンティコアがフレアブレスを無差別に放ったあとに、空へ向かって怒りの咆哮を上げた。
『― ― ― ― ― ― ― ― ― !』
「各自警戒! 行動パターンが変わる可能性があります!」
この手の大型ボスにはお約束といってもいい、HPの減少による攻撃パターンの変化。でもそんなことはVRMMO初心者の私よりも、百戦錬磨のみんなのほうが何倍も承知している。その証拠にすでに全員が距離を取って不測の事態に備えている。
『― ― ― ― ― ― ― ― ― !』
獣とも人とも判別しにくい、キミの悪い咆哮が終わる。
「コチ殿! 周囲に夥しい数の悪意が溢れつつあります」
「ああ、これはあれね。眷属召喚的なやつ? きっと通常のマンティコアがわんさと現れるわよ。どうするのコチ、本来はもっと大勢で戦うような相手だし、思い切って逃げる?」
そんなことは思ってもいないくせに、金髪金瞳、長身長髪、超絶美人の大魔女エステルさんがからかうような笑みを向けてくる。
「私はそうしたいところですけど、誰一人そんなこと思ってないですよね?」
このゲーム内での、このグロルマンティコアの位置づけは特定のフィールドで特定条件を満たすと現れるユニークレイドボスだ。本来なら条件を見つけたプレイヤーがメンバーを募集して10パーティのフルレイドで戦うような相手である。
間違ってもレベルやステータスが低い初心者の私が戦うような相手じゃない。それなのに、クエスト進行という名目の修行と素材採取のためにウイコウさんが「
でも、軍略と策謀の天才であるウイコウさんがこのパーティで行けと言ったからには、このメンバーで勝てるということなんだろう。
「ふふ、ならどうするの?」
「手数が足りなければ増やすまでです。幸い広さだけはあるこの平原なら、周囲に被害は少ないですからね」
「そうね、いい判断よ」
「はい、では呼びます。【
精神を集中しスキルを使用すると、私の周りを囲むように青、黒、白、赤の四本の光の柱が発生し、その光の中にそれぞれ私が友達になった召喚獣たちが現れる。
「
『委細承知』
青い光の中から現れたミドリガメのようなアオが鷹揚に頷いて後衛の周囲に水の壁を張る。
「
『そんなつまらないこと、コチの頼みじゃなければ引き受けないんだからね』
「ありがとうクロ。帰ったらまたブラッシングを約束するよ」
そんな可愛らしいことを呟きながら見た目は黒い子猫のクロが、助走もつけずに大人の背丈よりも高いアオの水壁を飛び越えていく。
『くわぁ……ちょっと眠いんだけど、まあやってあげてもいいか』
「終わったら新しい枕を作るから頼むね、シロ」
鋭い牙を見せながら大きなあくびをした、見た目は白い子犬なシロは、気が付くとその場から消えて、もうレイの隣にいた。
『ふふん、戦いはいいよね。しかもこれだけたくさん相手がいるなら、たくさん暴れられるね』
「アカ、また大きな戦いのときには呼んであげるから、みんなを巻き込まないように頼むよ」
ちゅん、と可愛らしく鳴いた見た目は赤い小鳥のアカは、ぱたぱたと私の肩に着地すると次の瞬間には霞むような速度で飛び立っていった。
その間にも次々に現れていたライオンサイズのマンティコアの数は、そろそろ三桁に届こうとしていたが、解き放たれたクロ、シロ、アカによって一方的に駆逐されていく。そして、私たちに向かってくるマンティコアたちはアオの水壁によって阻まれ、運が悪いマンティコアは水壁から生み出される水の槍によって貫かれて絶命していく。
「みなさん楽しそうですね。とても世界を滅ぼす災厄と呼ばれた
「ま、コチが制約を解除しなければこれからも長い時をあの街で過ごさなくちゃならなかったからね。召喚獣扱いとはいえ、外で暴れられるし、あれでもコチに感謝しているんじゃないかしら」
『何万という
いま明かされる四災獣たちとの召喚契約裏事情? でもアオがいうほど高尚な感じの意図があったわけじゃない。ただ単に、街にいる
「相手が誰でも無理矢理なにかを強制したくなんてないよ。助けてくれるなら嬉しいし、頼りにするけど、約束どおり私のことが嫌になったらいつでも契約は解除するよ」
『邪推不要。我らは存外、現状を気に入っておる』
そんな話をしつつも私たちは戦いの手を止めていない。メリアさんは回復と支援を切らせることはないし、エステルさんも戦況を見極めつつ大きな魔法をがんがん放っている。もちろん私も必要に応じて薬瓶を投げたりしつつ、弓を装備してときおりグロルマンティコアへ攻撃も加えている。
そして前衛の3人もグロルマンティコアの攻撃パターンを完全に把握したのか、ところどころで大きなアーツを発動して大ダメージを与えるようになっていた。
◇ ◇ ◇
四体の召喚獣たちのお陰で安定した戦線は、順調にグロルマンティコアのHPを削り、とうとう半分を切る。そのタイミングでグロルマンティコアは再度の眷属召喚に加えて、全周囲に毒霧を撒き散らしたが、普通のマンティコアはクロ、シロ、アカの敵ではないし、毒霧もアカが羽ばたきと同時に放った風属性スキル【
さらにアカのスキルに巻き込まれて激減していた眷属があっという間に召喚獣たちに駆逐されると、グロルマンティコアは手の空いたクロに闇属性スキル【
そこで最後の変化を始めたグロルマンティコアは首を気持ち悪く蠢かせ、ただでさえ気味の悪い人面の獣頭をひとつ増やした。これが犬頭ふたつだったらオルトロスという魔物が有名だが、まさかマンティコアの頭を増やすなんて……奇抜で新しい試みだろうとは思うが、とにかく醜悪で気持ちが悪い。
だがその見た目の気持ち悪さに違わぬというべきか、増えた頭を利用しての攻撃は凶悪だった。放出口が増えたため広範囲ブレスを無差別に放ったり、そのふたつの口で魔法の二重詠唱をして特殊なオリジナル魔法を使ってきたり、毒蛇だった尾を分離させて遊撃してきたりとユニークレイドボスの名に恥じない強さを発揮した。
だけど、それでも私たちの優勢は終始変わらなかった。
『もう防御は必要なかろう。儂ももう少し働こう。【
眷属のマンティコアはすでに殲滅されたうえに、前衛組と召喚獣たちの激しい攻撃でグロルマンティコアは後衛の私たちに注意を向ける余裕がない。それを見てアオが水の壁を解除。そして、放たれた水属性のスキル【海圧】。グロルマンティコアは突如現れた水の球に閉じ込められ、全周囲から強烈な水圧を受けて体が圧縮されていく。
その威力に抗しきれず、歪に変形したように見えるグロルマンティコアの体躯は完全に異形だ。ろくに呼吸もできない水中でグロルマンティコアが声にならない叫びをあげているのも無理はない。
「まだ残りそうですね、アル。あれをやります」
「おう! いいね。兄貴が下でいいよな」
「がははは! それなら俺も続かせてもらおう」
グロルマンティコアのHPが削り切れないと判断した前衛組が揃って走り出す。アルとレイの双子コンビはふたりで編み出した【合体剣技】を使うつもりで、ガラも大技を出すつもりだろう。
「コチ、あなたは行かなくていいのかしら?」
すでに自分の仕事は終わったと判断しているのか、幾分雰囲気を柔らかくしたエステルさんが私の腕を抱え込みながら聞いてくる。エステルさんの胸はエルフの血のせいか豊満ではないが、補正下着などない世界。後衛職同士で固い防具を身に付けていないせいもあり、そのふにゅんとした柔らかさがダイレクトに腕に伝わってきてしまう。このあたりが成人指定のゲームらしく必要以上にリアルだ。
「私の攻撃ではほとんどダメージはないですから」
最初のころは私のほうがエステルさんをからかうようなことをしていたのに、いつの間にか立場が逆転してしまった。吹っ切れたエステルさんの逆襲に、最初はつい過剰な反応をしていた私も、いまや表面上は冷静さを装いつつ受け答えをするくらいはできるようになった。まあ、エステルさんには抱えている腕が緊張で硬直しているのはばればれだろうけど。
「本当にあなたは夢幻人らしくないわね。あなたたちはそういう派手なのが好きなのでしょう?」
「嫌いではないですよ。でも、私の攻撃すら必要とするようなギリギリの戦いならまだしも、今回の戦いで一番頑張ってくれたのは前衛で体を張ったアル、レイ、ガラの3人ですから。美味しいところだけを持っていくわけにはいかないですよ。最後までビシッと決めてもらいましょう。ほら、決まりますよ」
私たちの視線の先では、水圧から解放されたグロルマンティコアがぼろぼろになりつつもまだ敵意を剥き出しにして唸りをあげている。
「いけ、アル!」
「おうよ!」
そんなグロルマンティコアに並んで走りこんでいたアル、レイの双子はグロルマンティコアの顔を目前にしてアルは大きく跳躍。そしてレイは身を低くして下へと潜り込むように速度を上げた。
「いっくぜぇぇぇ! 喰らえ【
「ふ! 【
斬り下ろすアルのスキル【竜降斬】、斬り上げるレイのスキル【竜昇斬】。そしてそのふたつのスキルを同時に命中させるのがふたりの合体剣技。敵を噛み砕く竜の
【【
『――――――――――ォォォ……』
アルとレイの合体剣技でグロルマンティコアの頭がひとつ斬り飛ばされ、さすがのユニークレイドボスも地面へと横たわる。そこへ、アルの後ろを追うように走っていたガラが獅子の咆哮を上げながら跳ぶ。
「こいつでしまいだ! 【獣王豪斬断】」
猫のような身軽さで高く跳んだガラは、くるくると回転しながら手に持ったハルバードに力を溜め、ひとつ残ったグロルマンティコアの頭へと叩きつけた。
≪ユニークレイドボス【平原の醜面獣】グロルマンティコアが討伐されました≫
≪ユニークレイドボスが初めて討伐されました≫
≪ユニークレイドボスが初めてソロ討伐されました≫
≪【ユニークレイドボス最小人数討伐】記録が解放されました≫
<ユニークレイドボスを初めて討伐しました>
<ユニークレイドボス初討伐により【
<ユニークレイドボス初討伐報酬として職業レベル上限が5解放されます>
<ユニークレイドボス【平原の醜面獣】グロルマンティコアを初挑戦で討伐しました>
<ユニークレイドボスを初見討伐により【初見殺し】の称号を獲得しました>
<初見討伐報酬として【
<ユニークレイドボス【平原の醜面獣】グロルマンティコアをソロで討伐しました>
<ユニークレイドボスのソロ討伐により【孤高の極み】の称号を獲得しました>
<ユニークレイドボスソロ討伐報酬として【連撃の轟斧槍】を獲得しました>
<【ユニークレイドボス最小人数討伐】
<今回の記録が【ユニークレイドボス最小人数討伐】の限界記録です。スペシャルボーナスとしてLUKが10上昇しました>
<LUKが規定値を超えたため【
<グロルマンティコアの魔核×1
グロルマンティコアの爪×10
グロルマンティコアの皮×10
グロルマンティコアの牙×20
グロルマンティコアの毒袋×2
グロルマンティコアの毒肉×30
グロルマンティコアの毒血×30
グロルマンティコアの頭骨×2
グロルマンティコアの尾蛇×1
マンティコアの魔核×197
マンティコアの爪×197
マンティコアの皮×112
マンティコアの牙×143
マンティコアの肉×108 を入手しました>
なんかいろいろ出てきた。えっと……どうしてこうなった?
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