第5話

私が書いた小説の中に、祖父(伯父の父)をモデルにしたことがある、と話した(事後承諾)。

祖父は伯父とまるっきり正反対な性格で、大酒飲みだった。


「それで、ぼくのことはいつ書いてもらえるんですか?(わくわく)」

と尋ねられた。


伯父は若い頃、歌舞伎役者志望でクラシック音楽が好きで長身でヘビースモーカー(これは祖父と一緒)で、国語教師で俳人で手塚治虫の良さを早くに見抜き一族に知らしめ、文芸はもちろん、少女漫画やBLすら嗜む。

藤原道長のことも、授業でよく扱っていたせいか「道長さんはね」とお友達感覚で話す。


……はっきり言って、ハードルが高すぎる。

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