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 この怪しげな塔の周りを調べていたあなたはまずぐるりと外周を回り、次に壁面を叩いて材質を確認する。作りは案外としっかりしているようで、いつ頃作られたものかはっきりしないものの、この塔もある種の遺跡のひとつだとあなたは結論付けた。


 十分自己流で調べ尽くしたあなたは満を持して塔の中に入ろうとする。

 しかしその時強い砂嵐が吹き荒れてあなたは思わずまぶたを閉じた。嵐はしばらく吹き続け、その間は全く身動きがとれない。

 ようやく嵐が収まった時、不思議な現象が発生する。何とさっきまで目の前にあったはずの塔が綺麗サッパリなくなっていたのだ。


 その後は全く何も発見出来ず、失意のままあなたは砂漠を後にする事になる。



 砂漠で見つからないなら今度は山だと、あなたは山に向かって歩き始めた。山に辿り着くとそこにはコース案内の看板が立っている。登山初心者のあなたは素直に初心者コースを選ぶのが無難だろう。ただし、上級者コースを選べば初心者コースの半分の時間で頂上に辿り着く事が出来る。


 そもそもこの山はそこまで難易度の高い山ではない。頑張れば上級者コースでも登れそうだ。好きで登る訳じゃないので時間は短ければ短い方がいい。

 安全を取るか、時間をとるか、あなたはコース案内の看板の前でしばらく考えた。



 ここは無難に初心者コースでしょ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886084116

 無駄な時間が勿体ない、上級者コースを選ぶぜ

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886084141

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