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 少女を頭から足元までしっかりと、じっくりと、あなたは愛でる。その顔、その目、その鼻、その口、その耳、その髪、その服、その体つき、その手、その二の腕、その健康的な太もも、その声、その香り……周りの目なんて気にせずに自分の本能に忠実に少女を感じ取ろうとする。


 そのじっとりとした視線に気付いた少女は不意にあなたの顔を眺めた。一瞬彼女と目が合ったあなたは、どきりとしてとっさに愛想笑いを浮かべる。少女はその愛想笑いに付き合うように一瞬だけ笑顔を向けると、すぐに冷ややかな目になり、無言で顔を背けた。

 それからはあなたを無視するように足早にこの場から去っていく。


 これは嫌われたなと実感したあなたはフラフラと次の場所へと移動した。この傷心を癒すにはやはり偉大な自然に触れるしかないとあなたは考える。


 偉大な大自然の景色と言えば、ここはやはり海か山だろう。海は海水浴客も多いだろうし、寄せては返す波を見るだけでも心が洗われる気がする。対して山は、登るのこそ苦労するものの、その先で目にする景色は何物にも代えがたい雄大なものだ。


 うーん、どうしようかな。



 ここは海でしょ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886036969

 やっぱ山だよな!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886037337

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