61

 この怪しげな塔の周りを調べていたあなたはまずぐるりと外周を回り、次に壁面を叩いて材質を確認する。作りは案外としっかりしているようで、いつ頃作られたものかはっきりしないものの、この塔もある種の遺跡のひとつだとあなたは結論付けた。


 十分自己流で調べ尽くしたあなたは満を持して塔の中に入ろうとする。

 しかしその時強い砂嵐が吹き荒れてあなたは思わずまぶたを閉じた。嵐はしばらく吹き続け、その間は全く身動きがとれない。

 ようやく嵐が収まった時、不思議な現象が発生する。何とさっきまで目の前にあったはずの塔が綺麗サッパリなくなっていたのだ。


 その後は全く何も発見出来ず、失意のままあなたは砂漠を後にする事になる。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886028099/episodes/1177354054886068738

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る