第3話 始まりの始まり1

これは、ケイゴが異世界に転移する少し前




「ここは………どこ?」


俺はいつの間にか知らない空間に来ていた。


確か俺はいつものように左手でスッキリしたあと自分家で眠ったはず…


すると…


「あの〜」


とどこからか女性の声がした。


「はい! ってどこにいるんですか?」


声はするのにどこにもいない


「あれ〜見えないですか? 私前にいるんですが…

じゃあこれならどうですか?」


いきなり目の前に美女がいた!


「え?! あっ! 見えました………ってなぜなにもないところから!?」


美女が


「フフフ♪ びっくりさせてしまいましか、ケイゴさんは、まだ死んでまもないので目が慣れてないからかもしれません」



「あはは、そうでしたか死んでまもないからしかたありませんよね〜」


いや〜かわいいなこの人見た目もなんかお茶目なところとかさ、ぐっとくるよ♪


「…………」


「………ん? 死んだ? 誰がです?」



「ケイゴさんですよ?」



「っえっっえーー俺って死んだんですか? だって俺今あなたと話してるし、元気ですよ!」



「それはここは生と死の狭間の空間……わかりやすく言えば、川ですよ」



「さんず? 確か……そんなでも…じゃあ自分が死んだ理由はなんなんでしょうか?」



「肺炎ですね、肺炎つらかったはずなのにずっと放置した結果ここに来てしまったんです。」



「えっ? あれ肺炎? 風邪かと思ってたのに……」



「ケイゴさんはあまり病気にかからなかったですもんね。病院にちゃんと行ってれば死ななかったと思いますよ?」


はぁ〜俺死んだんだまだ読みたい小説あったのになーもう読めないのかよ…


でも待てよ? この美女が言ってることが本当かどうかわからんぞ? そうだよそうだ! 嘘言ってる可能性がまだあるじゃん!!


「ケイゴさん足フェチですよね?

昨日のお楽しみしていた本のタイトル言いましょうか?」



ガチだーこれガチやーって事は……



「私は女神ですよ」




女神実際してたんね

だからこんな綺麗なのか〜そうかそうか


「…………」


ふーこれは夢か? 夢オチか? ん? そうなんだろ?


あーあー早く起きねーかなー俺!



「すぐ信じるのは普通無理なものですが、信じてください、話が進まないのでお願いします」



そうこれは夢だから今は楽しもうぜ


「で…俺はなぜここに呼ばれたんですか?

女神様」



「それで今はいいでしょう……

それはですね、あなたには異世界に行ってもらいたいんです。」



「異世界ってあの小説とかに出るあの異世界ですか!?」



「そうですあの異世界に」



お、ああ、うおーまじか! 夢にまでみた異世界


ってこれ夢や


「そうですか、でもなぜ異世界に?」



「その異世界では魔王がいましてその魔王を倒していただきたいのです」


テンプレですね、俺勇者か…この俺がデブでブスの俺がか…でも勇者ってカッコいいよなーもしかしたらモテるかも知れんなぁ♪


彼女いない歴年齢20年とうとう卒業生となれるやもしれん!



「あっでもケイゴさんは勇者じゃないですよ?」



「えっ? 勇者でしょ? 魔王を倒すのって!」



「まぁそうなんですけど、その世界にはもう勇者いるんですよ」



「勇者いるの? ならなんで俺が? 俺いらないじゃないですか!」



「勇者が必ずしも勝てるとは限りません。

勇者は強いですよ? 世界に1つしかない聖剣を使えますしその体は頑丈で負けるほうが難しいくらい。

ですが…魔王も強いんです。その世界の魔王は受け継がれていくんです。」



「受け継がれる?」



「はい、魔王は自分が取得したスキルや魔法を次の世代に受け継ぐ」


おいおいなんだそのチート! 世代を重ねるごとに魔王は強くなっていくってことかよ!



「そういうことです」



それって勝てなくない?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る