第102話 冷たい雨
冷たい雨の中この身を踊らせ
舞い散る氷の粒を全身で受け止めれば
この濁りゆく世界に染まる
私も何か変われるでしょうか
この痛いほどの冷たさを
受け入れることを禊ぎとして
心に積もる澱みをすべて吐き出し
真っさらな私になれるのでしょうか
外では風が吹き荒れて
季節を変える雨だけが降り注ぐ
この痛みはきっと裁きだ
汚れていく私への無言の言葉
まだまだ雨は止もうとしない
チリチリ痛む肌だけが
静かに時を待っている
許される時を待っている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます