第102話 冷たい雨

冷たい雨の中この身を踊らせ

舞い散る氷の粒を全身で受け止めれば

この濁りゆく世界に染まる

私も何か変われるでしょうか


この痛いほどの冷たさを

受け入れることを禊ぎとして

心に積もる澱みをすべて吐き出し

真っさらな私になれるのでしょうか


外では風が吹き荒れて

季節を変える雨だけが降り注ぐ

この痛みはきっと裁きだ

汚れていく私への無言の言葉


まだまだ雨は止もうとしない

チリチリ痛む肌だけが

静かに時を待っている

許される時を待っている

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