第38話 九月の雪
たとえば明日九月の街に
真っ白な雪が降ったとしたら
無邪気な子ども達は笑顔で
外を駆け回るのだろう
私にはそんな不可思議な現象を
素直に喜べるキレイな心はなくて
天変地異だとか自然の驚異とか
浅はかな知識をぶつけるだけ
ただ澄んでいるはずの雪に
無駄な濁りを投げかけるだけ
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