もどかしい日々
2018年2月15日木曜日、次女は夫に連れられ、初めて県立病院へと向かいました。
そこは、精神科心療内科専門の大きな病院でした。
10時半の予約はかなりしんどかったのですが、どうにか次女を起こして連れて行ったようです。
初日はそこまで突っ込んだ話はしなかったようでしたが、まずは休院となった心療内科からの紹介状の内容を引き継ぎ、診察していただいたようでした。
カウンセリング等は次回以降、担当医は火曜日金曜日午前のみ診察ということでした。
専門の病院に思い切ってかかったことは、大きな転機となりました。
この頃、小さな事件がありました。
私の中では大きすぎる事件だったのですけど、クリーニングの引換券が、回収用のバッグごと行方不明になったのです。家中、車中探しましたが、未だ見つかっていません。あのときまではここにあったのに、という曖昧な記憶しか無くて、パニックになりました。回収バッグの中には子どもたちの合唱団のリボンが入っていました。それがまるごと無くなってしまい、後日別のリボンを借りてステージに立ちました。
警察にも届けましたが、本当に記憶が無く、どこに行ったか分からないのです。
車の後ろに、他の荷物と一緒に置いていたはずなんですが、もしかしたらドアを開けたときに吹雪で飛ばされただろうかとか、どこかの駐車場で落としたまま気付かなかったのだろうかとか、家の中に入れて、どこか奥まったところに置いてしまったのだろうかとか、とにかく今でも行方不明なままです。
あまりそういうことは無かったんですが、大事な物がなくなってしまったことは、物凄い衝撃でした。
twitterの履歴を辿りますと、2月20日火曜日に、また職場で私は色々と言われたようです。
多分、キャンペーンの物品の関係で倉庫を片付けたんだと思います。で、「それは時間内にすることなのですか」と、また言われたようでした。
「働き方改革って、課長も言ってたよね。言われたばかりなのに、仕事中にそういうことをするのはどうかと思う」
そういうこととは、片付けたり、整理したりすることです。
お客様も悪天候で疎らだったり、電話しても繋がらない人が多かったりすると、余裕見て動いていたのです。
「時間内に仕事を終えようという気持ちがなさ過ぎる。もうちょっと考えて動いて」
言葉だけだと、とても正論なのですけど、私は自分でサボろうと思ってそういう動きをしていたわけではないことは、全く伝わっていませんでした。
「家庭のことで大変なのは分かるけど、それを仕事に持ち込まないで。職場に来れば皆一緒でしょ。皆一生懸命動いているのに、どうしてあなただけそういう動き方をしているの」
誰も片付けない、誰も動かないから、動ける人が動こうと思ったのですが、全否定でした。
こんな状態なので、お客様とゆっくり話をしようと思っても、なかなか出来るものではありません。気持ちを落ち着かせようとすると、逆に焦って話す順番を間違ったり、買って欲しいという気持ちが溢れすぎてお客さんがドン引きしたりするわけです。
言い返したいのを我慢して、わたしはただ、
「そうですね。その通りだと思います」
と繰り返しました。
2月21日水曜日から、本来ならば次女が行くべきだった中学校の修学旅行。
前日に連絡して、修学旅行中は登校の必要は無いこと、家で自習することを確認しました。
虚しい気持ちでしたが、仕方ありません。
24日土曜日は、夕方から久々の飲み会があり、2次会まで行きました。労働組合関係の飲み会だったのですが、そこに行けば、前の職場で一緒だった先輩に会えると、とても楽しみにしていました。
飲み会の席で、色々と職場の問題点を伝え、どうにかして欲しい気持ちを訴えました。しかし、同じ組合員であるチームリーダーのことに話が及ぶと、組合の役員の方は困った顔をしていました。
「部長とか課長とか、もっと上の役職に訴えてみたらどうだろう。実際、管理権限を持ってる人に言うことで解決することもあるよ」
何とも微妙な回答でしたが、確かにそうかも知れないと思いました。
「上が良いと言ったことを、下はNOとは言えないわけだし、まずはやりたいことがあったら、直接上に相談してみたら? 下から上に行くよりもすんなりいくかも知れない」
夫からも同じようなアドバイスを貰っていたので、やはりそれしかないのかと。
前の職場の先輩や前の職場の上司も同席していたのですが、
「どこも大変だけど、そうか、そっちはそんなことになってるんだ」
と、かなり同情されました。
「困ったことがあったらいつでも相談に乗るからね。そのために、私たちがいるんだもん」
先輩に言われた一言で、少し救われたような気がしました。
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