　12cmほどまで成長する中型のナマズ。

　比較的安全に小型魚の密集群泳を見るための中型魚として記載する。

　口が小さいことと、サカナが主食でないことから小型のサカナとの混泳は可能。

　ナマズ特有の表情は癒しになる。また、黒と白の横縞が尾びれにあるタイプはフラッグテール・ポートホールキャットと呼ばれる。

　混泳は条件付きで可能。サカナが主食ではないとはいえ雑食なので、ヒゲで感知できる範囲に来たエビや最小クラスのサカナの動きが鈍ければ口に入れることも十分考えられる。なので本種を導入するのなら活発な小型魚に限定される。

　また導入直後は落ち着かずに激しく泳ぎ回ることが多いようなので、事前に水草が繁茂するエリアを水槽内に用意して小型のサカナが避難できる場所を確保しておくように。この場所は本種の隠れ家としても利用できる状態だとさらに望ましい。あるいは水槽用の土管や筒があると本種が落ち着くのも早く、他のサカナの迷惑にならないことだろう。

　おまけとして、小型熱帯魚の混泳を主眼においている辞典だからであるが、中型の熱帯魚を小型のサカナの水槽に導入する場合は出来るだけ一種類だけ一匹の投入を徹底していただきたい。なぜなら中型のサカナは小型魚にとっては存在するだけで脅威であり、ストレスの原因だからである。なので水槽のスペースを広く利用できるように90cm水槽でもない限りは中型魚の多数投入は控えるように。

　ただし、本種は複数で固まって休むのが好きらしいのでそのへんのバランスは飼育者次第である。