クリスタルレインボーテトラ

 クリスタルテトラの方がしっくりくる見た目なのに、なぜかレインボーまで名前についているサカナ。

 テトラと名前がつくものでは最小サイズ。


 透明な体色に銀色の腹部なのは他の透明感のあるサカナと同じだが、本種は光の反射で虹色に輝くだけでなく、ヒレや体の一部に青や赤い発色もあることから虹色の名に恥じぬ美しさを放つ熱帯魚の頂点の一角である。

 しかし、飼育難度も非常に高く、例えるなら情報がなかった頃のチョコレートグラミー並みの繊細なサカナと考えてほしい。それほど繊細で弱りやすく、ストレス等で透明感のある体色が白ずんでしまうとせっかくの美しさも楽しめないので、水合わせを慎重にするのはもちろんのこと、立ち上げ直後の水槽ではなく、たし水程度で良いほど水槽内の環境が安定している水槽にいれてあげるなど、水の入れ替えを最小限にして本種の美しさが維持されるように気を遣う必要があるといえる。

 

 混泳に関しては最小クラスのサカナなので、テトラよりもダニオ(ハナビ・エリスロミクロン)、ミクロラスボラの仲間といった群れる小型のサカナが先に暮らしている環境の方が、本種がストレスなく水槽の環境に慣れてくれるだろう。


 おまけとして、本種は小型サイズの熱帯魚なので半年ほど飼育できれば、水槽環境が良かったといえるだろう。もちろん一年以上飼育することも不可能ではないし繁殖も可能だと思われるが、熱帯魚の中では飼育情報の少ないサカナなので飼育のノウハウが不足している。逆にいえば繁殖させたり長期飼育の記録は貴重といえるので、それらの情報は熱帯魚愛好家が欲する情報なのでぜひ発信してほしい。

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