コリドラス系

 種類が豊富な熱帯魚界の人気種。

 水槽底面で生活するので勘違いされるが、掃除屋などではない。

 6cmくらいまで成長するメジャーなタイプと3センチで成長の止まる小型種が数種存在するが、飼い方はあまり変わらないのでひとまとめに説明する。


 水槽の掃除役と呼ばれるが、大食らいで専用のエサを必要とすることで水を汚しやすい。1匹だけなら水底に落ちたエサの掃除役になるが、コリドラスを多数飼育すると水を汚しやすいのが分かるのではないだろうか。つまりは掃除能力よりも水を汚すペースが上回るので、純粋な掃除役ならエビや巻貝の方が圧倒的に良い。


 混泳には非常に向く。存在感があるがとても大人しいのでほかのサカナの迷惑にはならない。底物のサカナの行動がコリドラスに似てくるぐらい安全らしい。その弊害として、ガラス面に付くコケ取り要員のオトシンクルスが底物化することもある。若いうちは活発に泳ぎ回るが、2年を超えるような個体は数日に一度泳ぎ回る以外は暗がりで休み続けるほど大人しくなる。

 また、事故死の絶えない熱帯魚の一角だったりする。驚くと瞬時に物陰に隠れるが体格が後ろ向きの移動に適していないため、挟まったまま死ぬことが多々ある。その関係上、水槽の隅に配置するタイプのろ過装置は事故死のリスクが高いので避けてほしい。さらに水槽のガラス面近くにモノを置きすぎないよう細心の注意が必要なのをここに記載しておく。


 おまけとして毒のあるトゲを持つサカナだったりする。背びれや胸ビレのトゲが刺されば腫れるレベルの毒が種類によってはあるのだが、可愛さから網や手で捕まえようとする勇者が絶えない。他の熱帯魚もそうだが、お互いの安全と安心のためにサカナはコップに水ごと入れて移動させてあげるのが望ましいカタチである。

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