7.[8月6日]

今日は、春人に家に来いって言われてたんだ。

10分後

ピーンポーン

インターホンが鳴った。

春人「お、来たか」

僕「来いって言ったからじゃないか。すんげーもんって?」

春人「央里が来てからやる」

と噂していると

央里「おじゃま…。って、源田も来てたんだ」

僕「おはよーございます。先輩」

央里「おはよーだな」

春人「じゃ、今から作ってくる」

と奥の台所に行った。

鼻唄も聞こえてくる。まるで、

てってれてれれてってれてれれてれれれってれれれっ

と聞こえてくる。

僕「随分、陽気だね」

と央里に言ってみると、

央里「は?いつもだぞ?」

と返してくれた。

僕「いつも?」

央里「あん。いつも。お前が出てから毎年毎日のように作ってくれんだよ。毎回進化してさー、ったく、アイツは天才だよ」

作ってくれる…。しかも毎回進化か…。

20分後、それがきた。

春人「よーし、できたぜ」

と食卓に並ばせたのは、オムライスだった。

央里「お、美味しそうじゃねーか!」

春人「えっへん!また進化しましたっせ!」

僕「うっまそー!」

春人「うめぇんだよ!多分…」

多分て…。断言しろよw。

僕・央里「いただきまーす」

パクっと一口。

うっ、うめぇ!ケチャップの濃さといい、チキンライスの風味といい、めちゃくちゃうめぇ!

春人「どうだ…?」

央里「また進化したな!」

僕「めちゃくちゃうまいじゃん!」

春人「よかったー。ちょっと風味付けに入れたんだけどよ」

央里「ん??」

春人「ん。酒」

央里「俺、酒に弱いの知らなかった?」

春人「0.5mlだけですよ?」

央里「酔うわ。オメーら、俺の餌な」

僕・春人「は?餌?」

……。ぎゃぁぁぁぁぁ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る