3.[8月2日]
チュンチュン
僕は、目を覚ました。というか覚めた?
僕「今日からたっくさん思いで作るぞー!」
祖母「ねー源ちゃん、博多さん家までサトウキビ貰ってきてくれる?」
僕「いいよー」
暇だし、純一先輩に会えればいいかな。
純一先輩の家はとても広く、サトウキビから大根まで色々植わっている。しかもそこらに植わってるサトウキビよりも純一先輩家のサトウキビの方が美味しいらしい。
家の真ん前の下り坂を下り、右に曲がる。すぐについた。
僕「純一先輩、いますかー!?」
全く応答がない。
僕「純一先輩っ!」
純一「うるせーよ」
ぬっと、後ろから純一先輩が顔を出した。
僕「うわっ!?」
純一「わははは!驚きすぎじゃねえか?」
僕「そりゃそうでしょう!?ただでさえ熊なんだからっ!」
純一「わるかったな…。で、何の用だ?」
僕「ばーちゃんが、サトウキビpleaseって」
純一「昭子さんはpleaseじゃなくて下さいだろ?」
えっ…。そこ重要ですか?
純一「サトウキビはちと、待っとけ…」
純一先輩は家の中に消えた。
10分後、純一先輩は一束のサトウキビを持ってきた。
純一「ほい。これでいいか?」
僕「う、うん。たぶん」
純一「何か不満か?アイスでもくれって顔してるけどよ?」
僕「いやいやいや。不満はないです。大満足です」
純一「なーんだ。アイスでもやろうと思ったのによ」
えーっ!?くれたの!?
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