第349話

「う~…ン、問題はウチの商標権って、事か!!」

 社長が呟くと、ゴンちゃんが肩をすくめ、しゃべり始めた。

「はい! 正直に打ち明けますと……、黙って販売すれば、バレやしないって言うのを、イチゴが……、あ、この彼女がですね。アパレルメーカーの方に了解を取ってからでないと、販売しないと言い張るもので……!!」

 

「ふゥ~ン…、イチゴさんね。

 見掛けによらず頑固なンですね!!」

「ええ、そうなんですよ!

 こんな綺麗な顔してンのに、頑固で……!!」

 ゴンちゃんは苦笑いした。

「あ、別に…、私、綺麗じゃないですよ!!」


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