第291話

 私とサンタは後ろのドアから入っていった。

 だが、クラスの違うウチらが入って来た事にも、あまり関心がないようだ。

 教室内を見回すと顔見知りの男子がいたので訊いてみた。

「ねぇ、本城君は、どこ…?」

「え? ああ、イチゴさん!!

 本城なら…、え~っと…、あそこだよ。」

 指で示してくれた。

 窓際の三列目に目指す本城譲がいた。

「サンキュ!!」

 ウチらは礼を言って本城の座席の所まで行った。

 サンタは少し、オドオドしていた。


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