第287話 女子トーク

 その夜は、二階の私の部屋でサンタと深夜まで女子トークで盛り上がった。

 ショーリは、一階のゲストルームに布団を敷き寝て貰った。


 サンタと一緒で心強かった。

 だが、何かもどかしい気がしてならない。当然、那奈の事だ。


「どうする気?」

 心配なのだろうか、サンタは私に確認した。


「え…!! ユズ君の事……!?」

「うん…、いきなり飛び蹴りはなしだよ!!」


「するかよ! 私をなンだと思ってるの?」

「元ヤン!!」

「あのねェ…、ンな訳ないだろ!!」


「さっきだって、ショーリ君にフライング・エルボー叩き込んでたじゃん。」

「あのねェ~…、フライング・エルボーって、メキシコの覆面レスラーじゃないンだから…!

 足が縺れて、ツンのめっただけだよ!!」




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