第270話

「ねぇ、ショーリ君…!!」

 那奈が声を掛けた。

「え? 何……!!」


「連絡先教えて!!」

「ああ、じゃ、スマホ持ってくるね。」

 そう言ってリビングへ戻っていった。

「ま、あいつもチャラチャラしてるように見えるけど、口は固いから……!!」

 一応、フォローしておこう。


「ええ…!! イチゴさん…、いえ、イチゴにボコボコにされた事、最後まで言わなかったンでしょ!!」


「え、まぁね……。」

 苦笑いし肩をすくめた。

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