第211話 ロケットダイブだよ❗❗

着信拒否チャクキョ!?」

 ショーリが訊いた。


「ええ……。」

 那奈は、静かに頷いた。

 消え入りそうな声だ。


「ふ~……。」

 私は目を瞑り大きく息をついた。


 ショーリは勝手にブルーレイプレーヤーに自分のディスクを入れ代えた。

 リモコンで選び出したのは、場違いに明るいロックだ。


 見覚えのあるミュージシャンが歌っていた。

「何、この曲……?」


「ロケットダイブだよ❗❗」

 ショーリは画像を見て嬉しそうだ。

「嫌な事があった時、ヒデさんのこの曲、聴くとスカッとすンだ!!」

 まるでかぶり付くように見ていた。



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