第144話
私は気を取り直した。
「っで、ちょっとだけ、家出したンだ……」
「ふ~ン……、プチ家出ッて、ワケか…?」
「まぁ…、そんなトコね。
でも泊まるトコが無くってさぁ……!!」
「うん、まぁね。実家だからね。
高校生は全員……」
「それに、私の友達は家が厳しい子ばっかで、泊まるって事はちょっとねェ……」
「じゃぁ、何、野宿?」
「まさか…。ショーリじゃあるまいし……」
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