剣豪クロヒョウ

K.KuroP

プロローグ

ここはジャパリパーク。

今は夜のようだ…夜行性のフレンズが活発になっている。

セルリアンも日中より多く見えるようだ。


――


夜闇に一つの閃光が走った。

セルリアン達の間を風のように何かが駆け抜けたかに見えた。


「パッカーン!」


その瞬間にセルリアンは弾け飛ぶ。

数体のセルリアンを一瞬で葬り去った。


「今回もありがとうな、助かったぞ。」


その場に居合わせたハンター、ヒグマはそう言って武器を下ろした。

他のハンター達は息を飲んで見ている。


「…おおきに。」


刀を携えた真っ黒の身体をした彼女は、そう言って刀を鞘に収める。


「夜はセルリアンが増える…。心配ないだろうがお前も十分気を付けろ。」


ヒグマは彼女に近づきそう言った。


「おおきに、自分(あなた)も気をつけはりな。ほなまた…。」


最後に何か言おうとしたのだろうか、口を開け、少し息詰まった様に見えた。

しかし何も言わずに夜闇の中へ去っていった。


――彼女はクロヒョウ、フレンズの間では剣豪の名で知れ渡っていた。


そんな1人のフレンズの物語。

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