源三郎江戸日記(弟三部)
源三郎江戸日記(弟三部)11 何人位馬喰は来ているのじあと言うと、50人は来ています、商人が10人位で競りをやるのです、良い馬は相馬屋が落とし、他の商人に売りつけているのです、高値になる
源三郎江戸日記(弟三部)11 何人位馬喰は来ているのじあと言うと、50人は来ています、商人が10人位で競りをやるのです、良い馬は相馬屋が落とし、他の商人に売りつけているのです、高値になる
源三郎江戸日記(弟三部)11
何人位馬喰は来ているのじあと言うと、50人は来ています、商人が10人位で競りをやるのです、良い馬は相馬屋が落とし、他の商人に売りつけているのです、高値になるとまずいので、
相馬屋が競りに加わると途中で降りて、あとで相馬屋から買うのですと言うので、金に物を言わせるわけかと言うと、普通の競りでは一人が10頭を落としたら競りに加わられなくして、
公正を保つんですが、
ここの競りはそうではありやせんと言うので、その競りには誰でも加われるのかと聞くと、ヘイ、競り場に最初に5両払えばその時の鑑札をもらえますと言うのでそうか、ならばわし、
が片っ端から競りに参加してやろう、金はいくらでもある、相馬屋といえど損する競りには降りるじあろう、安く分けてやるぞと言うと、それでは旦那は損しますよと言うと、駿馬を、
競り落として儲けるからいいのさ、
総てを競りにかけるようにすれば良いのじあろうと言うと、奉行が許しませんよと言うので、まあ、見ておれと言ったのです、番頭明日は5000両を船から降ろして荷馬車に乗せてくれ、
それ位あれば総ての馬は落とせるじあろうと言うと、1000両もあれば大丈夫ですと言うので、そうかそれでは2000両用意してくれと言うと、ハイ今夜中に降ろして用意して置きますと、
言ったのです、
若狭屋は鑑札を貰って競りに参加してくれ、わしがあいづするセンスで仰いだら値を上げて、センスを仕舞ったら降りるのじあ、相馬屋が競りに参加したら始めるぞ、参加しない時に、
は何もしなくて良いと言うと、承知しました、ご家老の腕を拝見しますと酒を飲み干したのです、お玉が大丈夫ですかと聞くので、奴は怒ってかかってくるじあろう、そこで吊り上げ、
て降りれば、
大損をするわけじあ、その間会いは剣の極意と同じじあよ、明日は競り場に行き駿馬目利きに諸国巡察視として立会い、総てを競りに出すように言うのじあよ、馬喰の名前はと聞くと、
へい馬蔵といいやすと言うので、いいか目利きの時に駿馬なら右手を上げて、そうでない物は左手を上げよと言うと、へイ、まかしておいてくだせえと言うので、これは目利き両じあ、
と10両を渡すと、
こんなにいいんですかと聞くので、お前の目利きに、期待しておるぞと言うと、ハイ、この目は伊達ではありませんよと言うので、よし明日は遅れるなよと言うと、ヘイと返事したの、
です、旅籠に帰り様子を聞くとみんな特に悪さをする者はいませんでしたと言うので、それでは休むとしょうと部屋に行き寝酒を飲んでフトンに入ったのです、翌日は荷馬車に2千両、
つんで宿場に向かったのです、
程なく着いたので目利き場に行き、ここの頭はと聞くと、競り頭の岡田だがと言うので、諸国巡察視の村上源三郎である駿馬の目利きに立ち会うぞと言うと、ハハハッと土下座するので、
立ちなさい、準備は出来ているかと言うと、ハイと返事するので始めよと言って床机にすわると、役人が入れと言うと百姓が馬を引いてきて周りを回ると、吟味役が合格と言うと、馬蔵、
が右手を上げるので、
頷き次々と吟味して、馬蔵が右手を上げて吟味役が不合格とした馬は、これは駿馬じあ合格させよと言うと、合格と訂正したのです、終わると20頭程が選ばれたので、これは総て駿馬の、
競りにかけるのじあなと言うと、価格を守る為に10頭のみ競りにかける事になっていますと言うので、ほう、して後の10頭はと聞くと、相馬屋が15両で買い取っていますと言うので、
競りにかければ50両はする馬もいるぞと言うと、
巡察視様は目利きが出来るのですかと聞くので、疾風をつれて来いと言うと疾風が来たので、これこそ駿馬の中の駿馬であろうと言うと、これは疾風では御座らぬかと言うので、ほう、
知っていねのかと聞くと、ハイ、殿より上様に献上されたと聞きましたがと言うので、わしが上様から拝領したのだ、相馬屋に便宜を図るとは賂でも貰っているのか、総ての駿馬は競、
りにかけろと言うと、
奉行出て来いと言うと、ハハハッと土下座するので、わしの申しつけがわかったかと言うと、ハハハッ申しつけ通りに致しますというので、それで良いと言うと、昼餉は奉行所にと言、
うので、いや、この疾風を育てた者は来ていないかと聞くと、1人の百姓が進み出て、わたしに御座いますと言うので、名は何と申すと聞くと、末蔵に御座いますと言うので、中々の、
駿馬であるな、
疾風の父馬と母馬は生きているのかと聞くと、ハイ、牧場にいますと言うので、案内せよと言って又がると、末蔵がたずなをとると疾風は末蔵の顔をベロベロ舐めたので、疾風覚えて、
いてくれたのか、今お父っさん、お母さんにあわせてやるぞと言うと、ひひひ~んと鳴いたので、どうやらそなたの、言葉がわかるようじあなと言うと、ハイ、再会できて嬉しいです、
と言うので、
他にも駿馬が生まれたのであろうが、奉行と相馬屋の悪巧みでそなた達はひどい目に会っているのじあろう、今日よりそのような事がないようにするぞと言うと、ハイ有難う御座います、
さつきわたしが引いていた馬は疾風の兄弟で一昨年生まれたので御座います、名前は春風とつけましたとても気性の良い馬ですと言ったのです、牧場に着きはみを外して中にいれると、
勢いよく走ったのです、
あの奥にいるのが疾風のお父っさんとお母さんですと言うので見ていると、疾風が近づくと、わかったらしく2頭がひひひ~んと鳴いて母馬がついておいでと走り出すと、後を追いかけ、
て牧場を一周して止まり草をおいしそうに二頭で食べたのです、その傍に父馬も来て一緒に草を食べたのです、お玉とお律が母馬がわかったみたいですねと言うので、帰るで預けてお、
くぞと言って、
末蔵の家に入り握り飯を開けると、末蔵の妻女がみちと言いますと言って、味噌汁を暖めてくれたのですまんのうと言って一口飲み、美味いみそしるじあと言うと、何もありませぬがと、
漬物を出したのでお律がよくつかっていますよと言ったのです、それでは競りに戻るかと馬を借りて競り場に戻ったのです、その頃奉行と相馬屋はまずい事になったなと言うと、すぐに、
通り過ぎますよ、
今回は普通に競りに参加して競り落とします、いくら諸国巡察視でも文句は言えなませんよと相馬屋が言うと、そうじあな、落とした者勝ちじあからなと言うと、帰りに賂の100両も出、
せば良いでしょうと言ったのです、午後の競りが始まり頭が競りを開始する順番に中にいれろというと百姓が馬を連れて中に入って来て一回りして、3両からじあと言うと色々声があが、
り3両2分と相馬屋が言うので、
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