源三郎江戸日記(弟三部)
源三郎江戸日記(弟三部)1 翌日昼過ぎに源之丞がやって来て、お律手柄であったな殿も瓦版を見て喜ばれていたぞ、褒美も下されたと風呂敷包みに入った50両を出し、お鶴にこれで何か買うてやれ
源三郎江戸日記(弟三部)
村上俊介
源三郎江戸日記(弟三部)1 翌日昼過ぎに源之丞がやって来て、お律手柄であったな殿も瓦版を見て喜ばれていたぞ、褒美も下されたと風呂敷包みに入った50両を出し、お鶴にこれで何か買うてやれ
源三郎江戸日記(弟三部)1
翌日昼過ぎに源之丞がやって来て、お律手柄であったな殿も瓦版を見て喜ばれていたぞ、褒美も下されたと風呂敷包みに入った50両を出し、お鶴にこれで何か買うてやれと渡したのです、
お峰がありがとう御座りますと言うと、100両貰ろううたがお信にも50両渡しておいたぞ、お律によろしくと言うておったぞと言うので、お鶴がそれは宜しゅうございました、それでは、
お律、お峰殿、お勝殿出掛けて何か買いましょうと言ったのです、
源三郎いよいよ巡察視として出掛けるようじあなと言うので、ハイ、印西から米沢に行き、奥羽街道、日光西街道から高崎に出て、中山道を登りますというと、そうか、気をつけて行、
くが良い、飛猿と才蔵がお前の配下に入ったので、源信とお蝶は返してもらうぞ、隠し目付けがいないので、源信を100石に取り立てて隠し目付けにとの殿のおうせじあ、いままで道り、
町屋に住んで、
高鍋藩の内部並びに幕府の様子をさぐらねばならんと言うので、わかりました、源信、お蝶ながい間ご苦労であった、高鍋藩を頼むぞと言うと、ハイ、声をかけてくだされば助っ人にか、
けつけますと言うので、宜しく頼むと言うと、源之丞がそれでは源信、お蝶、殿へご挨拶じあと言って、寮を出て行ったのです、飛猿、才蔵と呼ぶと部屋に入って来たので、聞いたとお、
りじあ宜しく頼むぞと言うと、
まかしておいて下さいと言うので、出立は明日じあ、江戸と暫くお別れじあ今日はゆっくり遊んで来いと言うと、ハイと言うと部屋を出て行ったのです、母上達は買い物に出掛けていき、
源三郎は上屋敷に顔を出して、次席家老に留守を頼むと言うと、承知しましたが山形以下4名はお供しますぞ言うので、幕府より路銀は出るので構わんぞと言うと、部屋に山形が入って、
来たので、
馬は現地で調達するので、置いてくるように言うと、承知しました、新しい者達を連れて行きます、鉄砲の腕、剣の腕も中々ですと言うので、そうか、それは頼もしい、長い旅にになる、
ので、家族のいる者は別れを惜しめと言うと、みな米沢に家族はおりますと言うので、そうか二日しか逗留しないが、家族の者も喜ぶ出あろうと言ったのです、明日は玄海屋の船に乗り、
込むのだと言って、
上屋敷を出て若狭屋に向かい、横浜、町田は頼みますと言うと、わかりました、帰られるころは、丁度作付け時期、になりますと言うので、楽しみですなと言うと、これは為替手形です、
飛脚問屋で、路銀を融通してくれますと言うので、これは助かる、帰りましたら清算しますと言うと、儲けさせて貰っていますので、気になさりますなと言ったのです、玄海屋に顔を出、
すと、
準備は出来ています、印西の桜は8分咲きだそうです、着くころには満開でしょうと言うので、お勝つ達はと聞くと、ハイ女将も含めて行くそうですというので、そうか、それでは深川、
八幡にお参りしてくるよと店を出て向かったのです、お参りして茶店でくずきりを頼んで食べていると、三蔵がご家老と声をかけるので、おう、見回りかと言うと、ハイ、明日から旅、
にでなさるとか、
何かあったら飛脚便で文を届けますと言うので、宜しく頼むと言うと、書付を渡して、これに街道筋の盗人が書いてあります、何かの役に立つかもしれませんと言うので受け取りめくり、
随分いるのじあなと言うと、盗人世にはびこると言う事です、凶悪な奴はそんなに多くはありませんと言ったのです、それにもう一つ玄海屋を出られたとき声をかけようとしましたが、
ご家老の後をつけている者がいまして、
やめたのですが、ここでご家老に声をかけたら立ち去りました、下つ引きが後をつけていますと言うと、ほう、全然気づかなかったがと言うと、そうですか、玄海屋を離れたところから、
見張っていましたので、根岸あたりからつけていたんじあないかと思いやすがと言うので、武家かと聞くと、ハイ、みなりからして浪人ではありません、どこかの藩士と思いますがと、
言うので、
街道筋の藩のもので、お家騒動でもありわしが行くとまずいのでつけていたのかも知れん、わしが巡察に出るのは幕閣が知っているので、大名、旗本にも知っている者は沢山いるだろう、
分かったら教えてくれと言うと、店を出て船で浜松町に向かい竹芝でおりて麻生の高鍋藩上屋敷に向かったのです、屋敷に着き御座所に行くと、源一朗が出立まえの挨拶に来たのじあな、
と言うので、
二月は戻れませぬのでと言うと、また、ご苦労な事じあな、殿は庭の方におられると言うので、庭に回るが良いと源一郎が言うので、庭に周り、殿、源信とお蝶はお返しいたします藩内、
に何かあるのですかと言うと、藩財政が立ち直ると悪い虫も動き出すようじあ、どうも白石の評判が良くないのじあよ、自分が主席家老になれると思うていたのじあろうが、あてが外れ、
たのでさかんに味方を増やそうとしているらしいのじあ、
奴は町方支配じあが、抱き込む為の金をどうしているのかを源信とお蝶に調べてほしいと言うわけじあ、悪い芽は先に摘むに限るからなあと言ったのです、そうですか、とうとう角を出、
して来ましたかと言うと、まさか玄海屋の番頭が加担しているのではと言うと、それはわからんが、冥加金の徴収は町方差配になっているが、特に不信な数字があがっているわけでは、
ないと言ったのです、
まあ源信に任せて置けばよいと言って、玉にもおうて行くが良いと言うので、それがと言うと、何か都合の悪い事でもあるのかと聞くので、婿探しの件に御座います、探すと約束しまし、
たが、まだ見つかりませぬというと、ハハハその事か、そういえば上杉藩の藩士に嫁ぎたいと言うていたな、どうだ見合いかてらに米沢につれて行ったらどうだと言うので、幕府の許し、
が必要ですと言うと、
それが治憲に会いに行くと言う許しは、貰っているのじあよと言うので、しかし、姫の事です、その後わたしの巡察に同行したいと、ダダを捏ねられるおそれがありますと言うと、そうか、
幕府の巡察視の配下なら何処に行こうと自由じあからなと言うので、怪我でもされれば困りますと言うと、どうだ、玉をそなたの正室にしてくれんかと言うので、そのような事出来ませぬ、
と言うと、
源之丞の話によれば、お峰は承諾しているそうじあ、上屋敷の役宅は小者と腰元がいるのであろう、そこに住めば良いじあろうが、そなたは源之丞と同じに、行き来すれば良いではないか、
1000石の上杉家主席家老なれば、つりあいもとれるぞと言うので、いつの間に父上はと言うと、実はお峰から言うて、来たそうじあと言うので、なぜで御座いましょうかと聞くと、自分の、
実家である、
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