立派

私はキョウシツ、


じゃなくて教室に戻った。


センセイのいう通り、


戻った。


遠藤という私の苗字が、


はられた椅子に静かに座った。


周りには他にも、


子供がいた。


私と同じような歳の、


子供がいた。


その子たちはきちんと座り、


センセイの''大切な話''に、


耳を傾けている。


こういう子供たちを、


人間の世界では、


立派、


というらしい。


私だって、


立派と言われるコドモにならなきゃいけない。


それは分かってる。


でも、できない。


どうしてもできない。

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