無い物強請り(盾常)

貴方が殺すつもりのあの方は

あの方用の場所が有ります

僕はこう見えて

羨ましかったりします


当たり前の様に貴方に触れる

人から産まれた人を

僕はこう見えて

羨ましかったりします


僕の生まれに文句は有りません

唯貴方に近づきたいんです

自分自身の身体で貴方と居たいんです

そうしたら

もっと貴方の助けに成れる筈です

もっと堂々と居れる筈です


貴方の不安が取り除ける筈です


自分の自我を

自分の身体で感じたいんです


此処に僕が居る

そう感じてみたいです


ですが矢張り叶う筈の無い夢なんです

幾ら願っても叶う筈が無いのです


無い物強請りですね

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