能力持ちと能力無し(仮)
@ru1RurU
第1話 台無し
「じゃあ行ってくる」
俺の名前は(藍井 風) 今日から高校生になる。 家から学校は約十分結構近い。
「やばいぞ初日から遅刻はやべえ!」
全力疾走で十分のところ五分で着いた。
「ギリギリだ.......」
学校に着くと大きな看板が建てられていて一年、 二年、 三年の順に並んでいる、 そこにはクラスの表が書かれている。
「1-Bか......こいつは......」
俺が見つけたのは同じクラスになる『大前 雄大』 こいつは『能力』を持っている、 能力を持っているから知っているんじゃない......二ヶ月前事件が起きてその時奴はそこにいた、 しかも奴は敵と戦い勝利しその事件を解決し大活躍したのだ。
「こりゃー おもしろい」
そして教室に向かう、教室までの道のりは結構長かった、 普通の高校より廊下が二倍以上長いだろう......おそらく。
「こんな長い廊下なのに他の生徒を見かけないな......クラスごとに登校日が違うのか?」
そう考えているうちに教室が見える。
「1-Bここか......」
(なにやら中が騒がしいもしかして奴の話題か?)
そう思いながら入ると俺が思ってた以上すごい光景が目の前にあった。 黒板には血が飛び散っていて机や椅子が散らばっている。 教卓には変な奴がいて先生らしき人は血を流している。 生徒たちは腰を低くしている。
「どうなってんだ?」
するとすごい風が吹く。
[ビュンビュンビュン]
ガラスの割れる音がする。教室内はパニック......大前だけが変な奴に立ち向かっている状況だ。
「今入ってきた奴今すぐ教室から離れろ! そして職員室に行き先生を呼べ! こいつは敵だ!」
そんなこと言われたが状況がつかめないまま教室を出ようとした瞬間敵が俺の方を向き攻撃をしてくる、 それと同時に別の生徒が やってくる。
「おっはよー今日からよろしくね......なにこれ?」
足を止めて周りを見る
「君たち危ない! 離れるんだ!」
敵からの攻撃が来る、 逃げることが出来ず防御態勢に入る。
「手遅れだ......」
そして強風が俺らにあたり俺たちは壁に激突する。 だが痛くない俺と一緒にいた女の子も怪我がないみたいだ。
「ふう危なかったねーもう少しで詰むとこだったよー」
(そんな呑気に話してる場合か!)
とりあえずなにが起きているかわからなかったが彼女の手を引き職員室にダッシュする。
「チッ、 二人逃したか......まあいい他の奴らをやれば問題ないさ! グハハハハハハハハ」
そう言いながら何度も何度も強風を吹き起こす。
---
「ねえねえ今どういう状況?」
俺も状況があまり理解できていない。
「俺にもよくわからない......しかし君も俺もなんで怪我しなかったんだ? もしかしたら死んでいたかもしれないのに......もしかして能力持ち?」
彼女は笑いながら頷く。
「うん! さっきうちがおらんかったら死んでたやろうな! すごい威力やったし!」
やはり能力持ちらしい......だいたい予想はしていたが。
「なんていう能力なんだ?」
「無敵」
(無敵? 強すぎじゃねえか?)
「無敵は一回使うと何分間かは使えないんだよねーしかも無敵にできるのは自分含めて三人だけしかも攻撃一回食らうと無敵終了......あんま使われへんよね......」
俺からしたら能力持ちは羨ましいがそのことは口に出さなかった。 こんな話をしているが職員室まではまだ遠い。
---
「大前 雄大だったか? お前は未熟すぎるんだよ、 たったひとつ解決しただけで天狗になるなんて情けねえよな」
唇を噛みしめる能力を使いすぎたせいでもう動けない。
「くっそ! くっそ! もうここまでなのか......」
---
職員室前に着いた。 ドアを開け大声で
「だれかいませんか! 今1-Bが敵に襲われています! 助けに行ってくれませんか?」
そういうと何人かの先生は残り他の先生は一瞬で姿が見えなくなった。
「私が事情を聞こう、 1-Bは今どういう状況なんだ! なにが起きているのか教えてくれるかな?」
俺の中でなにが起きたのか整理ができていないが俺が見たことを話した。
「俺が1-Bの教室に入った時中がとても騒がしくてクラスに大前 雄大がいるからその話題かと思ったが、 いざ入って見ると教室内にあるものが散らばっていて1-Bの担任だと思われる先生は血だらけになり黒板に血が付いていて、 大前が一人で立ち向かっている状態で」
「んでうちが教室前に着いた時彼がすごい顔してたから教室を覗いた瞬間すんごい強風がうちらに向かって来て壁に叩きつけられて......」
「壁に叩きつけられたって! 君たち怪我は?」
「彼女が助けてくれたおかげでなんとか......」
「そして職員室に来たということか」
---
「中の状況はどうなっている? うまくやっているだろうな?」
「一人で立ち向かっている奴がいるが今能力を使いすぎて力尽きてしまった」
「ほう、 力尽きてしまったのは奴か?」
「ああ」
「でかしたでは奴を持ち帰ってこい。 それができれば褒美をやろう」
「了解! ..................すまんなー大前 雄大! お前を連れて帰る!」
攻撃をやめて他の生徒を無視し大前 雄大を 連れて教室を去って行った。 それと同時に先生が来る。
「みんな! 無事か! 怪我の確認を!」
先生たちが一人一人確認していく。 その途中一人の生徒が気づく。
「先生! 二ヶ月くらい前の事件で活躍していた大......」
「大前 雄大」
「そいつ! 敵に連れていかれちまった」
先生たちはそのことをしり顔を真っ青にした。
「私たちのせいだよ......私たちが無力で大前くんに頼りっぱなしで......」
すると1-Bの担任が今にも死にそうな声で話す。
「すまねえ......これは俺の責任だ......本当にすまねえ」
血の量がとてつもなく凄い、 一刻も早く病院に連れていかなければ命がない。
「クラスニ五人中怪我人十三人です」
「くそ! やられたな......とりあえず怪我人を病院に終わり次第会議を行う!」
---
アジトに着いた。 抱えられながら連れていかれる。
「ボス連れてきました!」
「奴らの被害状態は?」
敬礼しながら話す。
「奴らの担任だと思われる人をやりました! プラス生徒を何人かやることはできなかったですが怪我を負わすことができました!」
ボスは少し笑いながら指を指す。
「なるほど2人だけか......」
「では褒美を!」
嬉しそうにボスに言う
「よかろう! 褒美を与えよう!」
[グッチャグッチャグッチャ]
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