第8話

―― 国体論:5章の1~5章の4 ――


ちょっと引用します.

(P162)・・・「国体は護持されたのか否か」という問いの正解は、「そのいずれでもなく、いずれでもある」というものであろう.すなわち、フルモデルチェンジがなされた・・・フルモデルチェンジされた国体は、アメリカ(マッカーサー)を日本の天皇よりも構造的に上位に戴くかたちで形成されたと言える・・・さまざまな意味で、「あの戦争に負けてよかった」とは、多くの場面で語られてきた戦後の日本人の本音であるが、このような本来あり得ない言明が半ば常識化し得たのは、われわれが「新しい国体」を得たことによると考えるならば、合点がいく・・・

引用を終わります.


戦前の国家体制がどういうものだったかと云うと、元首で大元帥の天皇の下に政府と参謀本部と軍令部が置かれ、その下で国民と陸軍と海軍が統治されると云う体制でした.


戦後に国家体制がどのように変ったのかと云うと、米軍の支配下に政府があり、その下で国民が統治されるというように変わりました.ただし、米軍の支配は象徴天皇の影にかくれて国民に気づかれないようになっています.


そしてこれから先の未来に於いて、現政権が言うように「戦後レジームからの脱却」をしたら、国民が政府の上に立つ本当の国民主権の国家体制である共和制に移行するはずです.期待しています.

(続く)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る