リプレイ『プラン＞プロパティ』

最終話～PC成長（影裏 結理）

GM：さて。本日はお集まりいただいてありがとう。皆で楽しんでいこうぜ！

影裏：おうとも！

春見：おー！　今日を楽しみにしてたんだ！

　意気揚々と最終話を迎えられる。こんなに嬉しい事はない。

　だが、ここからも勝負所だ。何故なら──

GM：今回のシナリオは──長いぞ。

影裏＆春見：その分長く楽しめるって事だね。

　そう。シナリオ作成時から数日以上かけて収録する事を念頭に置いていたのだ。

　身内だからこそできる芸当である。

GM：うむ。二人には今回も頑張って欲しい。まずは影裏、成長報告をお願いします！

影裏：「久しぶりだな。”異分子（イレギュラー）”影裏 結理だ。

　早速だが、今回の成長について報告していく。

　まずはエフェクト面での成長だ。新規に『衝動：殺戮』のアージエフェクト《原初の灰：殺戮の因子》を取得した。これでエフェクトの打ち消しに特化したビルドになったってわけだな。

　次に技能について。＜RC＞を7から9に、＜意志＞を3から6にそれぞれ成長させた。どちらもこの最終局面で役立ってくれる筈だ」

　その読みは間違ってない。GMは内心で拍手を贈った。

影裏：「そして最後に──春見にメモリーを取得した。感情は、純愛。

　誰よりも大切な、守るべき日常の象徴……春見の存在が、俺を繋ぎ留めてくれる」

　正直に言えば、絶句した。メモリーとは、決して変わらない感情、関係を示すデータだ。

　影裏という男は、春見への愛情を何があっても変わらない感情とし、日常へと帰らせてくれる存在として示した。これはただのデータではなく──プロポーズの証に他ならない。

影裏：「固定ロイスは『二人の都築京香』と『及川桃矢』に。感情はどちらも尽力 / 悔悟で、ポジティブが表だ。

　大切な友人として、守るべき存在として、共に戦っていきたいと思っている。

　シナリオロイスは『奏 時貞』に執着 / 敵愾心、ネガティブが表で取得している。

　俺の逆鱗に触れた奏 時貞の言動を赦す事は、ない」

　その怒りを鎮めるかのように、一呼吸置き。右手を強く握りしめた。

影裏：「決めたんだ。俺はもう二度と、未来を諦めたりしない。

　春見、二人の京香、桃矢……大切な人たちとの明日を、この手で掴んでみせる」

GM：エモいッ！

春見：良い……。

GM：大切な人たちとの明日、頑張って掴んでくれ。……離すんじゃねぇぞ。

影裏：もちろんだ。……絶対に、離すもんか。

春見：頑張ってね結理君。私も、すぐに助けに行くから。