最終話「プラン>プロパティ」

最終話~まえがき~

だみ:「うおおぉぉぉぁぁあああん──!」


 そろそろ令和も始まろうかという春の午前4時過ぎ。共用パソコンに向かっていた私は、どこか間の抜けた発音で絶叫し悶絶した。


だみ:「これ──なに、この……シナリオっ! まだなのに──」



「──セッション前なのに、エモいッ!」



 自分で書いたシナリオシートで一人悶えていると、寝室から大きなあくびをしつつ、その女は現れた。


えるみん:「今の喘ぎ、なにー?」

だみ:「せめて叫びって言って……いや、ごめん。起こしちゃったか」


 まぶたを擦りながらハッキリと頷くえるみんに心の中でもう一度だけ謝り、


だみ:「ついに作り上がったんだ、プラプロの5話が」

えるみん:「えっ! セッションいつー!?」

だみ:「いやいや、今完成したのに予定が組んである訳……」


 そう言いつつ、PL二人とのチャットに書き込みを残しておく。



『プラプロ、最新話を作り終えたぜ。次が──最終回だ』

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