夢のゆりかご~ミステリー編~
月影 夏樹
6章 新たなる謎へのプロローグ
(第二幕 六章)登場人物・用語集・場所説明・アメリカと日本の違い 一覧
序章(一章)
『登場人物一覧』
勉強熱心かつ真面目かつ友達思いの女性で、人当たりも良い。『いじめ疑惑問題』の被害者でもあるエリノア・ベルテーヌと心の距離を縮め、親友という関係になる。ただ真面目すぎると指摘されることも多く、親友のマーガレット・ローズからは煙たがれている。
趣味は柑橘系のコスメ品を集めることで、最近ラベンダーの香りに夢中。また独学だが、薬学の勉強をしている。
マーガレット・ローズ……香澄とジェニファーの親友で、ワシントン大学で音楽理論を学び終え、無事卒業する。卒業後は舞台女優となり、子どものころからの夢を叶える。二三歳。愛称はメグ・マギー。
本作では舞台公演の練習に明け暮れるという設定であるため、名前のみの登場となる。
ジェニファー・ブラウン……香澄の親友で、ワシントン大学心理学科に在籍する四年生の二二歳。卒業を間近に控えており、親友の香澄やエリノア・知人のフローラらと一緒に参加出来る日を心待ちにしている。卒業後は大学院へ進む予定で、香澄と同じ心理学を学ぶ予定。
顔立ちに幼さが残るため、香澄はジェニファーのことを妹のように接することもある。だが周りに流されやすい性格でもあり、香澄から注意をされることも少なくない。しかし香澄との仲は良好で、フローラいわく“本当の姉妹のようね”とのこと。
趣味は読書で、電子書籍よりも紙の本を好む。愛称はジェニー。
フローラ・S・ハリソン……ワシントン大学で心理学を教えている教員。四四歳。現役臨床心理士としても有名な著名人で、大学構内では心理カウンセラーの職にも就いている。
穏やかかつ優しい性格が評判で、子どもが大好き。香澄にとって憧れの存在だが、フローラは今の地位におごることなく今日も勉学に励んでいる。
大学構内で生徒・教職員たちからも評判の良いフローラだが、彼女はある組織に属しているとの噂がある。その組織の正体は不明だが、『夢のゆりかご~ミステリー編~』でとても重要な立ち位置にある。
ケビン・T・ハリソン……ワシントン大学で外国語(日本語と英語)を教えている教授。四五歳。気さくな性格で、生徒のみならず教職員からの評判も上々。特にワシントン大学に留学している日本人学生向けに、英語を教えることに力を入れている。
香澄の幼少期からの知人でもあり、彼女が心を許すことが出来る数少ない人物。
エリノア・ベルテーヌ……ワシントン大学 心理学科に在籍する一年生。一九歳。フランスから来た留学生で、フランス語と英語が堪能。『夢のゆりかご~ドラマ編~』で問題になっていた『いじめ疑惑問題』の被害者だが、香澄たちが無事解決したおかげでいじめから解放される。
普段は少し内気な性格が見え隠れするが、親友の香澄やジェニファーたちの前だと表情も明るくなることが多いエリノア。その時の笑顔はとても魅力的で、“エリーが明るい性格だったら、多くの友達が出来るのでは?”と香澄が述べている。愛称はエリー。
エドガー・レイブン……ワシントン大学 宗教学科に在籍している二年生。将来の夢は宗教学者の二〇歳。意外にも人当たりの良く真面目な性格の青年。同じ学科を専攻しているアルバート・レイブンは、彼の兄。自動車免許を所持しており、愛称はエド。
アルバート・レイブン…… ワシントン大学 宗教学科に在籍している三年生。二一歳。自由本能な性格の青年で、男女ともに交友関係が広い。だが女性関係で問題を起こしたことがあり、同じサークル部員のジェニファーやエリノアからは好かれていない。同じ学科を専攻しているエドガー・レイブンは彼の弟。左利きでバイクの免許を所持しており、愛称はアル。
シンシア・ミラー……ワシントン大学 法律学科に在籍する二年生。二〇歳。ワシントン大学で発生した『いじめ疑惑問題』の犯人で、今はコロラド州にある社会福祉医療センターへ身柄を移されている。なお『盗難未遂事件』については、関与を否定している。
威圧的で高慢な性格の女性で、ワシントン大学内でも評判はあまり良くない。また学生時代に暴行や万引きなどで、問題を起こしたこともある。
モニカ・オリーブ……ワシントン大学 教育学科に在籍する二年生。二〇歳。ワシントン大学で発生した『いじめ疑惑問題』の犯人で、今はコロラド州にある社会福祉医療センターへ身柄を移されている。なお『盗難未遂事件』については、関与を否定している。
学生時代 化学部に所属したこともあり、文系よりも理系が得意。だが性格が傲慢でわがままで、過去に飲酒や喫煙で問題を起こしたことがある。
アーサー・ルティア……一九九五年四月五日に新しい【不妊治療】を発表した若き天才精神科医。当時三一歳。妻のリサが子宮内膜症を発症したことにより、病院勤務を続けながら不妊治療に関する研究を行う。
『夢のゆりかご~ミステリー編~』の重要人物でもあり、詳細は別途紹介する。
リサ・ルティア……一九九五年四月五日に新しい不妊治療を発表した若き天才産婦人科。当時二九歳。夫のアーサーの協力を得て、マスコミへ不妊治療に関する研究結果を報告したことで有名になる。
『夢のゆりかご~ミステリー編~』の重要人物でもあり、詳細は別途紹介する。
『用語補足説明』
不妊治療……性行為や薬物療法・手術療法などで妊娠が困難な女性に対して、不妊症の治療という名目で行われる医療行為。一般的に体外受精を希望する女性や夫婦に対して、この不妊治療が行われることが多い。
だがリスクがないわけではなく、高い治療費がかかることや出産した子どもが障害や病気などの発症率が高くなる、などのデメリットもある。
『夢のゆりかご~ミステリー編~』における、重要なキーワードの一つ。
体外受精……女性の体内から採取した卵子と、男性の体内から採取した精子を体外で受精させる方法。高い妊娠率が特徴の治療法だが、成功させる上での培養がとても難しい。
子宮内膜症……本来なら子宮にあるはずの子宮内膜という組織が、卵巣や腹膜などに出来てしまう病気。それによって体内で炎症や痛みなどを誘発してしまう。さらに発症することによって、不妊率が上昇してしまうこともある。
不妊症や月経困難症などの症状が出てしまうことが多く、女性特有の病気でもある。
『場所説明』
ジョージタウン大学病院……バージニア州に設立されている病院。南側にジョージタウン大学があり、バージニア州でも有名な医療機関。
本作ではルティア夫妻こと、アーサー・ルティアとリサ・ルティアがかつて勤務していた病院として登場する。
バージニア州……アメリカ東部・大西洋岸の南部に位置する州で、首都はリッチモンド。ホワイトハウスがFBIなどが設立されている州でもあり、アメリカ国内において重要な建物が立ち並んでいる。
ホワイトハウス……アメリカ大統領が居住し、執務を行う官邸・公邸の建物。ワシントンD.Cと呼ばれる、アメリカ中心部に位置する建物。
下記で説明するFBIと同様に、海外ドラマや映画などで度々登場する。
FBI……Federal Bureau of Investigation(連邦捜査局)の略。アメリカの連邦捜査局としてバージニア州のワシントンD.Cに設立されている。アメリカ国内における最高権力を持つ警察機関で、その活動範囲はアメリカ全土におよぶ。
主にアメリカ国内におけるテロやスパイ活動の防止、連邦政府の汚職事件などを捜査することが多い。またその活動内容から、警察官の中でも優れた学歴を求められる。
アメリカ映画やドラマなどにおいて、度々登場する組織でもある。
ワシントンD.C……アメリカ合衆国の首都。世界大国の政府所在地として有名な場所でもあり、上記で紹介したホワイトハウスやFBI、そしてAMISAもワシントンD.Cに設立されている。
なおDCはDistrict of Columbiaの略で、コロンビア特別区のこと。
アメリカ国内における、すべての医療分野のデータや情報などが保管されている。AMISA職員はそのデータベースにアクセス可能で、臨床心理士として活躍するフローラ・S・ハリソンもこの組織に属している。このAMISAという組織が、『夢のゆりかご~完結編~』で重要な役割を果たす。
またアメリカ国内で細菌・バイオテロなどを
なおAMISAは『夢のゆりかご~ミステリー編~』に登場する架空の連邦組織なので、本作の舞台となったアメリカには実在しない。
ジョージア州……アメリカ南東部に位置する州で、首都はアトランタ。世界的にも有名な、コカコーラやアフラックなどの本社がある。
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