いくつかの短い作品

ケニー シーヴ

落ちこぼれについて

 ひとつぶの萎れたぶどう 房から外れ落ちそうに


 それでも母のまなざしは暖かく 私は暗がりに身を隠す


 


 蛍光灯はその高潔さをもって我々を照らす


 美しくあれ人生 都市は洗礼を授ける



 

 若い男たちが語り合う夢 老人が眠りの中見る夢


 夜はそれを受け止め 私に尋ねる 羞恥が答えを拒む壁となる



 いくにち経てどもやってこない薬売りを待つ


 何かが治るはずと ただ空を眺める

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