大帝オズ
エメラルドの涙で人を買う
嘘吐きオズが僕を見る
一切合切を嘘で染めたなら
何もかもが僕になると
窓の無い塔のハグを拒めず
ブリキ男が僕を見る
心さえあれば良かったのかと
見当違いの問いを訊く
白いエメラルドの嘘を信じた
カカシ男が僕を見る
頭がなくとも幸せですと
盲目なだけの笑顔
オズの巨顔に怯え続ける
ライオンが僕を見る
勇気が無いからダメだったのだと
零す涙はエメラルド
そして最後に、最後にオズを愛した
ドロシーが僕に嘘を吐く
僕もろともを巻き込んで
きっと私は愛していましたと
笑顔の頭は破裂した
エメラルドの笑顔で僕を買う
詐欺師のオズが街を見る
一切合切を嘘で染めたなら
何もかもが本当になると
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます