第16話 ダンジョンボス

翌日の午後、立派な扉を開けると、蒼く光る壁に囲まれた、豪華な部屋だった。奥には王座があり、老人が座っている。ポセイドンとかかも知れない。かなりの強さが感じられる。地下3階にいたリヴァイアサンより強そうだ。こちらも強くなっているが・・・取り巻きがいないからと突っ込んで、召還されたらたまったものじゃないし。恐らく、部屋に入ったら扉が閉まるのだろう。相当な危険度を感じる。この辺りの雑魚を1撃で倒せるくらいにならないと、アレはきつそうだ。もう少しレベル上げをするようにしよう。


安全地帯を中心に、2週間程かけてレベルを上げた。一撃とは言わない物の、危なげなく雑魚を倒せるようになったので、そろそろ挑戦しようと思う。動かないなら、回り込んでから攻撃仕掛けた方がいいかな。扉を開け、部屋に入る。先制攻撃はせず、回り込むように、壁伝いに歩く。


「英雄よ、よくここまで来た。楽しい余興であった」


ボスが立ち上がる。攻撃しなくても動くのかよ。


「奥の部屋に褒美を用意した。受け取るがよい」


え、戦闘がないの?


「儂に挑みたいのなら構わぬが、其方が避けた蛇を無限に呼び出せる、と言えば、無謀な事は分かるのでは無いかね?」


リヴァイアサンの無限召喚とか無理。これ攻略した事になるのかなあ・・・


「分かった。その褒美を貰おう」


目標だった3次職もなれたし、今回の探索はこれで終わりにしよう。


「その奥の部屋に用意してある」


奥の部屋に行くと、大きな宝箱が置いてある。ダンジョンのクリア報酬だ。尚、罠が掛かっている事もあるので、それでPTが壊滅した事もあったらしい。


入っていたのは・・・宝石・・・?


知恵の実[GR]

 世界の神秘に迫る究極の秘宝。

 スキル、職業、武具のいずれか、望んだ物を手に入れる。

 手に入れる物は、自らの行動に相応しい物が選ばれる。


ゴッドレア、神々のアイテム、らしい。この効果・・・昔手に入れた、女神からの報酬の下位バージョンかな。武具は今回大分増えたし、職業はレンジャー系以外とる気がない。スキルにしよう。


<固有スキル、フールを取得しました>


誰が愚者だ。


フール

 体力、気力、魔力の自然回復速度が上昇する。

 睡眠が不要になる。

 追加で収納できる固有空間を得る。


かなりの効果だ。ハーミットにフール・・・アルカナ?自然回復速度が上がるのは、連続戦闘性能が上がるし、睡眠が不要になるのは夜通し狩りが出来てかなり有利。追加の収納空間も、相当な広さだ。


残りの財宝を収納空間にしまうと、エスケープを発動した。今夜はここで終わり、明日は街に行ってみようかな。


-------------------------------------------------------

名前:シルビア

種族:ニンゲン

種族レベル:530(+150)

ファーストジョブ:エクスプローラー→トレジャーハンター

職業レベル:3[+2]

セカンドジョブ:なし

固有スキル:ハーミット、フール

スキル:

レンジャー10

エクスプローラー10

魔法:なし

熟練度:

格闘12 [UP]弓矢230

短剣160 [UP]片手剣564 [UP]両手剣321

[UP]鞭410 [UP]槌233 [UP]槍331

[UP]盾396 [UP]魔力操作142


STR:35(+5)

AGI:35(+5)

DEX:35(+5)

INT:35(+5)

VIT:25

LUK:25

BONUS:57


武器:

 短剣/片手剣/両手剣>無貌の神刀[UR]

 槍>疑似鳥槍[UR]

 弓>疑似月弓[UR]

 鞭>夢海月[LR]

 槌>疑似雷槌[UR]

防具:

 体>アビスクローク[UR]

 盾>流星手甲[UR]

 靴>英雄の靴

装飾:

 英雄の腕輪[UR]

 水月[UR]

------------------------------------------------------

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る