第7話 初ダンジョン

翌日。昨日は土曜日、今日は日曜日。今日も休みなのでゆっくりゲームが出来る。できれば明日も休んでゲームをしたいが、そこは社会人の辛いところ。学生の頃が懐かしい。


今日はダンジョンに挑戦しようと思う。昨日見つけた場所まで歩く。途中、念の為に、矢を補充しておく。


ダンジョンに入ると、システムメッセージが出た。


<インスタンスダンジョンが作成されました>


恐らく、PT単位で別のダンジョンになるのだろう。昔は結構狩場被ってギスギスしてたからなあ。


武装したスケルトン、スケルトンアーチャー、武装したマジックゴーレム・・・一撃で倒せなかったり、かわされたり・・・こいつら、強い。しかも、横湧き、突然横に出現したりする。かわしきれない攻撃がちょくちょく当たる。スキルも惜しみなく使うので、スタミナも減っていく。罠もあるが、それは感知してかわせている。


安全そうな物陰を見つけ、ビバークを発動する。急速にスタミナが回復し、傷が癒えていく。これぞ、レンジャーの特権。回復薬を節約できるので、ソロの狩の継続時間が高くなる。もしくは、休憩時間が短いのでテンポ良く狩れる。昔やってたゲームは、体力、スタミナ、魔力は、上限値がかなり高めに設定されている。死んだら二度とログインできないしね。狩をして、休憩して、を繰り返す形をとれる。廃狩だと、回復薬で時間節約。


怪我、状態異常は治らないけど。


尚、PTだと、僧侶がスタミナ回復速度向上のバフや、回復魔法使うので、使う機会は稀。


全力で闘い、ビバークで休憩、の繰り返し。稼ぎの効率は落ちている気がするけど、作業じゃない分面白い。階段を発見、地下2階に降りる。そこでもまた、安全地帯を拠点に、まったり狩り。


少しずつ進む。ダンジョンだと、時々宝箱が置いてあり、ちょっとワクワクする。盾は出たが、時々剣を両手で使う関係上、盾は持たずに闘っている。使った方が、矢とかは弾けそうなのだけど。


なんか気持ち悪いくらい早い、大きなクマが、少し小さめのクマを連れてうろうろしている。大きなクマから強そうな気配。少し小さめのクマからもそれなりの強さを感じる。小ボス、だろう。別の道から行けば避けて通れそうだが・・・ここはやってみよう。


弓を構え、チャージ。取り巻きの頭を射貫く。ボスが気づきかけるが、慌てて距離をとり、ボスがまた見失う。この距離なら行けそうだ。取り巻きを着実に剥がして・・・あ、また召還した。2体以下になると召喚するらしい。


3体まで減らした状態で、ボスに最大まで貯めたチャージアロー。ボスが向かってくる。武器を交換し、月光の剣を構え、切りつける。横から取り巻きに殴られ、吹き飛び、壁に叩きつけられる・・・痛い。チャージブレイド、威力の高い剣スキルだが、貯めている時間はない。SP効率は悪いが、アクセルブレイドを常時使って速度を上げつつ、スマッシュを連打する。通常のクマとは体のつくりが違うらしく、なかなかクリティカルが出なかったが、徐々に慣れてきてトゥルークリティカルヒットが出るようになった。体力やスタミナが減るので、手に入れていたポーションを飲みつつ、戦う事数十分、ようやくクマが倒れた・・・強すぎる。


<ボスグリズリーが討伐されました。MVPはシルビアです>

<MVPボーナス、毛皮を入手しました>


普通に獣系の魔物から獲れるのと同じ物、つまりハズレ。まあ、レアアイテムなんて滅多に出ないよなあ。安全地帯を見つけ、そこで休憩し、一度リアルでも休憩する事にした。


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名前:シルビア

種族:ニンゲン

種族レベル:81(+15)

ファーストジョブ:エクスプローラー

職業レベル:12(+8)

セカンドジョブ:なし

固有スキル:ハーミット

スキル:

レンジャー10

エクスプローラー2

格闘2

弓矢8

[ADD2]片手剣8

魔法:なし

熟練度:

格闘12 [UP]弓矢76 [UP]片手剣93


STR:17

AGI:17

DEX:17

INT:8

VIT:10

LUK:10

BONUS:27


武器:月光の剣

防具:なし

装飾:なし

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