初めての誕生日祝い

深夜 帰宅した貴方が

差し出した

一枚の板チョコ


お誕生日おめでとう と

呟いて

日付変わっちゃったけど

ごめんね と笑う


今時

小学生だって

もっと気の利いたプレゼントを

買うわ


心の中で苦笑いしながら

差し伸ばされた腕に

身を預ける


少年のように

まっすぐな貴方の心に

深く感謝しながら


ありがとう…

出逢えたことが

何よりの

贈り物…



 〈37歳誕生日の詩〉


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