砕恋途─サイレント─

ゆるやかに朽ちていく

この想いを

あなたへ捧げて


私は夢に紛れ込む

永遠に目醒めることのない

夢に


終わりを迎えられなかった

この恋に

どうぞ行き先を下さい


あなたの凍えた唇で…


そうしてどうか打ち砕いて

私の抱いた

強固な虚構ガラスの世界を


息の根を止めてくれる

その指先だけを

切望しているの


亡骸になる私の肢体からだ

きっと幻想ゆめ

ただひとつの墓標



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る