第3話スキルとセンス

『ワールドクリエイトオンラインへようこそ』


Windowsみたいな起動音と共に無機質な声で歓迎される。ワルクリのロゴと妖精が現れる。


「ようこそ〜『ワルクリ』へ〜、僕は、オペレーターのククルって言うんだ、困ったことがあったら頼ってくれたまえ、君の名前は?」

「プレイヤーネームの方か?」

「ああ、そうだよー何にするのー?」


んー、名前かーふつーに、葉月 純兎の。


「ジュンで」

「Okジュン、登録しとくね。

体格は?」

「そのまま」

「わかった。次は、スキルだね」

「......毒製作と潜伏だ」


なんだよ、アホズラをして。


「......それ本当に言ってるんですか......」

「ああ」

「毒製作40pするんですよ‼︎」

「潜伏が10pでぴったりじゃないか、ぴったりつかって何が悪い!」

「何でですか逆ギレですか全くもう全くもうぅぼったくりスキルなんでとるかなぁ」


次だ、次、次に行け。早く.......

早く。


「はいはい次行きますよ。次は、センスだね。......変なの選ばないでくださいよ?」

「......何だよ信用ないなぁ。センスは、効果延長、理解、医学」

「うん、微妙い、効果延長はまだ分かるけど医学って医学ってここまで微妙なのないでしょ!」

「次ィ!感覚85%それ以外変化なしで」

「はぁーー、はいはい、初期リスどこ?」

「アルフ王国第一女神像周辺で」

「ん、把握じゃ行ってらっしゃーい」


まるで何処かの特異点に飛ばされるような感覚がする。目の前が白く光るガヤガヤした声や音が聞こえる。そうここが——アルフ王国——





◇◆◇◆◇

プレイヤーネーム

[ジュン]

スキル

[毒製作]

[潜伏]

センス

[効果延長]

[理解]

[医学]

備考

[身長:159cm]

[体重40kg]

[黒髪を後ろで縛っていて、目が赤く透き通っている]

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