第49話 はつこうじょうせんしゅうりょう

『☆7までどのくらいかかるかなあ・・・』


俺の言葉に、レインが応える。


『さっきの人達で、この世界に来て100年くらいですね』


『・・・そこまで掛かるのか』


『上限レベルも上がりますし、進化カードもなかなか集まらないですしね。レベルの上がりも遅くなります。☆6以上は正に神の領域ですよ』


『成る程・・・ちなみに上限レベルってどのくらいなんだ?』


『☆5は150ですが、☆6で300、☆7は999です』


『・・・多いな』


『更に、☆6からは専用の進化素材を集める必要が有りますし、☆7は超レアアイテムを要求されます。そして☆7の999に到達しても、更に上限突破をしている人も』


『上は果てしないな』


『そこまで行くともう、200年、300年レベルですね。中央の城とかに行くとそんな感じです』


際限ないなあ。


『でも楽しかったよ!』


パナケアが嬉しそうに言う。


『うん、良く頑張ってた』


パナケアの頭を撫でてやる。

・・・お、召喚コストが全快している。

話しすぎた。

後10分だけど、頑張ろう。


『よし、行こう』


手近な砦に突入。

確かにさっきと比べ、攻める側も、護る側も、気迫が違う。


『メテオ、ダークスウィーパー、スターライトシュート』


レインが魔法を行使、サモナーとユニットの群れに撃ち込む。

向こうも魔法対策は万全のようで、数体ずつしか倒れない。


『ぽふー!』


乱戦でパナケアが暴れ回っている。

楽しそうだ。


チン


魔導士系キャラを次々と峰打ち?で暗殺して行くユグド。

乱戦なので、ユグドの存在に気づけないようだ。


『ディディディレイイイイ』


重層化した光を上空から撃って、サモナーとユニットの群れを撃ち抜いていくライ。


『ぴきー!』


上空から援護している天使やドラゴンを、クリーピーがチェーンソーで切り裂いていく。

クリーピーを撃ち落とそうとする者も多いが、次の瞬間にはその攻撃した者が地面に落ちる事になる。

その度にクリーピーの武器が変わる。


護るのではなく単に暴れるだけなら、結構行けるようだ。


そして・・・攻城戦が終了する。

うん、なかなか楽しかった。


功績値:1,263,325 pt

獲得資金:13,323,324 G

獲得ルーンストーン:36


・・・ちょっ、褒賞が凄いな。


『これは美味しいなあ・・・みんながよくやってくれたお陰だ』


『どのくらい貰えたんですか?功績値1,000を超えていれば、ルーンストーンが5個とか貰えるそうですよ』


レインがわくわくした顔で言う。

え。

1,000?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る