将棋フレンズ
平城山 松前
プロローグ
「助手、今日は何を調べましょうか?」
「博士、今日は『にほんのあそび』について見ていきましょう。」
「そうですね、助手。」
そう言うと助手は遊び図鑑を持ってきた。
「博士、これはなんでしょう?」
「『しょうぎ』?これのさらに詳しい本が上にあったはずです。取りに行ってくるですよ。」
「わかりました、博士。」
博士は「しょうぎにゅうもん」という本を持ってきた。
「この本の挿絵と似たようなものを倉庫で見たことがあった気がしたので探しに行ったら、案の定ありました。」
助手は実物を持ってきたようだ。
「まずこの大きなものと小さなものはなんと言うのでしょうか?」
「大きな方は『ばん』、小さな方は『こま』というのです。」
「『こま』に書かれた文字?模様?が同じものもあればバラバラだったり、両面に赤と黒で書かれたものもあれば片面に黒でしか書かれてないものもありますね。」
「『こま』に種類があるですよ。」
博士と助手は駒の分類を進めるようだ。
「この赤い『と』が書かれている『こま』の黒い方が『ふひょう』というのです。『と』は『ときん』とよぶのです。また、全てのコマで黒が表なのですよ。」
「ほぅ」
「18枚あるそうなのです。見つけたですか?」
「見つけました、博士。」
「この『こま』が一番多いのです。」
「では一番どこにでもいるラッキービーストとでもおきましょうか。動き方も一マスずつですし。」
「次にこれと似たのを集めるですよ。」
「わかりました、博士。」
「これは『きょうしゃ』というです。裏は『なりきょう』というですよ。これは4枚あるのです。」
「うーん…これは悩みますが、一応フェネックと置いときます…」
「次はこの『こま』です。これも4枚ですね。」
「これは…また動き方に特徴があるですね…」
「これは『けいま』、裏は『なりけい』と呼ぶのです。これはアライグマで確定ですね。」
「次はこれを集めてきました。」
「これは『ぎんしょう』、裏は『なりぎん』と呼ぶのです。」
「これはキンシコウにしますですか?」
「そうですね、助手。」
「これは、裏に何も描いてませんね。」
「これは『きんしょう』と呼ぶのです。この本によると、攻めに守りに大活躍なのです。」
「ではこれはヒグマですね。」
「博士、これはなんでしょう?」
「これは『かくぎょう』、裏は『りゅうま』と呼ぶのです。」
「これは強そうなのでライオンとおきましょうか。」
「次はこれです。これは『ひしゃ』、裏は『りゅうおう』と呼ぶのです。」
「これはまっすぐしか行けないのですね。ではヘラジカですね。」
「そうですね、助手。」
「最後にこれです。これは2種類ありますがへんな点が無い方が『おうしょう』、あるほうが『ぎょくしょう』というのです。これを取られたら負けなのです。」
「これは我々長ですね。どちらがどちらなのですか?」
「『おうしょう』の方がえらいので私で、『ぎょくしょう』は助手ですね。」
「博士たち〜何やってるの〜?」
「あ、サーバルにかばん、『しょうぎ』について調べていたのです。お前らやるですか?」
「僕はいいです…難しそうなんで…」
「わたしやってみたーい!」
「博士、どうしましょう。この遊び2人いないとできないみたいですが…」
「博士たち〜何やってるの〜?あ、かばんたちもいた!やっほ〜!」
「なんでカワウソさんが?」
「『遊び』って聞こえたからついね!たのしーことなんでしょ?やらせて!」
「ちょうどいいですね、博士。」
「よし、2人でやってみるのです!」
次回「サーバル 対 コツメカワウソ」
「でもルールがわからないんじゃ…」
「と、とりあえず、お前ら2人はこれを読んで動かす方向やルールを知るのです!」
「わかったよ!」
「たのしそー!」
〜数分後〜
「「わかんないや!」」
「どうしましょう、博士?」
「とりあえず、一局指してみるのです!」
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