四季

れいろうとした満月が

もうろうとする春日は

ぼうばくとした宇宙のように

世界のすべてを抱擁したい


しやくねつたるほど太陽が

さんらんとする夏日には

りようえんきわまる久遠のように

世界のすべてを掌握したい


おお、どうもうなるへきれき

響動めきわたる秋日は

不滅といわれる神のごとくに

世界のすべてをちようあいしたい


ゆうすいきわまる静寂が

交響かなでる冬日は

あなたを愛したわたしのように

わたしのままで寂滅したい

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