第六十一話:ゴーレム狩り



第六十一話:ゴーレム狩り




 アルカリ洞窟群。エアリスに棲む人達も名前しか知らぬ、砂の中の天然の迷路。洞窟内には様々な地極系のモンスターが生息しており、王者として君臨する砂の竜すらいるという。

 まことしやかに様々な噂は立つものの、本当の事は誰も知らない。街の人はアルカリ洞窟群についてそう語ったという。

 しかし、弥生ちゃんは人々が口々に知らないという洞窟内の実体を知るには、人から聞くだけが方法ではないと断言する。


「街の人達が知らないことも、モンスターなら知っているわ」


 モンスターからこのアルカリ洞窟群に、ゴーレムが生息しているという話を聞いたという弥生ちゃんは、ランプで暗闇を押しやりながらそう言いきった。

 そう、弥生ちゃんが言う利害の一致とはゴーレムのことであり、自分には加工すれば鞘となるその身体を。弥生ちゃんはゴーレムの体内にあるという晶石を狙って、互いに共闘しようと持ち掛けたらしい。


「ナイフの鞘にゴーレムねぇ」


「さっき、狛ちゃんからアドルフの爪は竜脈の壁を傷つけられなかったと聞いて確信したわ。竜脈の壁はゴーレムの身体で出来ている、そう聞いたもの」


 ギリーの先導で暗闇の中を進む自分達は、ぽつりぽつりと目的についての話をしながら洞窟の中を進んでいた。

 ドルーウの力を遺憾なく発揮し、砂の海を押し退けて入り口を示してくれた洞窟は、ギリーがよく知っている洞窟だそうで、大分長い間崩されて砂にされていない洞窟だという。


 その分、砂竜が生息している可能性も高いらしいが、今回の目的にはその砂竜に会うことも含まれている。

 自分としては願ったり叶ったりなので、ギリーが知る中でも一番砂竜の生息している可能性が高い場所を選んでくれたことに文句は無い。


「それに、長い間崩れていなければいないほど、古いゴーレムがいるみたいだし」


「そう、それなのよね。洞窟が新しくなるたびにゴーレムも廃棄されて、晶石共々砂の海に埋もれるみたいだし」


『言い換えれば、アルカリ洞窟群は晶石の宝庫だ。当たりをつけてそこらの壁を掘れば、小さいものならいくらでも出てくる』


「弥生ちゃーん。そこらの壁掘れば小さいものならざっくざくらしいけどー」


 ギリーの先導を待てず、鼻息荒く先を行く弥生ちゃんに声をかければ、弥生ちゃんははっとした顔で速足で戻ってきた。


「忘れてた! 狛ちゃん、銃使ってるでしょ? アドルフの骨で作り直すんでしょ? だったら魔弾の材料になるから、小さい晶石集めといた方がいいわ。はい袋! はい、ほらそこにも落ちてる!」


 ほら雪ちゃんも拾って! と急かす弥生ちゃんの行動力にぽかんとしながらも、何故そこまで知っているという思いがわいてくる。


「なんでそこまで知ってるかな……」


「あ、あーっと……えーっと、知り合いに聞いたの」


 知り合い、と濁すということは聞かれたくない相手なのだろう。こちらの不利になるような情報ではないし、まあ問題はないだろうが一体彼女はどこから色々な情報を仕入れているのだろうか。


「そもそも、魔弾?」


「魔弾、そう、魔弾はね! 対応している銃でしか打てない特別な弾丸なんだけど、魔術を込めることが出来たりするらしいの。集めといて損は無いし、使えるらしいから集めといた方が良いかなーって……」


 しどろもどろでそう説明する弥生ちゃんによれば、彼女が求めているのは壁を掘っても滅多に見つからない大きさの晶石なので、古いゴーレムを砕いた方が早いらしい。

 逆に、普通の拳銃の弾程度の大きさならば確かにいくらでも道に転がっているし、これ自体はまとめなくては価値が付かないほど安い晶石らしい。この程度なら市場で大量に安く売っているが、拾えるものを金で買うのは馬鹿らしいので素直に拾うことにした。

 まあしかし、魔弾といってもこの程度の晶石では本当に威力は微々たるものらしく、使い道と言えば魔弾精製スキルの熟練度上げ等に使われるらしい。


「まあ……掘り出し物があればラッキーかな」


「そっすねー。あー、なんかいいわー。美人2人とお宝さがしっ」


 噛みしめるように呟きながら、道すがら壁を照らす雪花。自分は暗視スキルがあるので、ギリーと同じくわりとくっきり見えるのだが、やはりスキルが無いと真っ暗らしい。まあランプがあれば問題ないだろうが。


「ゴーレムいないね」


「そもそもゴーレムって生き物じゃないから索敵スキルに引っかからないのよ」


 魔力で動いてるわけでもないから、魔力探知とかでもダメらしいし、とぼやく弥生ちゃんは、時折力任せにモーニングスターを壁に叩き付ける。

 ぼろぼろと崩れる壁から小さな晶石が零れ落ち、雪花がそれをせっせと拾っていく。逞しい奴らだなと思いながらギリーの背を撫でていれば、不意に天井が高くなった。


 狭い通路を抜け、広い空間に出る。そりゃあ、砂竜とやらが住んでいるらしいからずっとあんな狭い通路のわけはないと思っていたが、自分達はその想像以上の大きさに揃って絶句して上を見た。


『精霊が作り上げた、結晶因子の巣だ』


「……綺麗」


 精霊が作り上げたというそれは、思わずそう呟かせるだけの美しさを持っていた。


 見上げる先には複雑怪奇に組み上げられた物体。宝石のような、輝き、透き通る何かで出来たそれは霧のような靄に包まれ、より一層その神秘性を増していた。


『精霊の巣だ。アルカリ洞窟群では、どの系統の精霊も固まって住んでいる。あの巣があるということは、まだこの洞窟は崩れないということだ』


「精霊の巣……」


「え、あれ精霊の巣なの!?」


 結晶因子で出来ているというその巣はどこまでも美しく、透明感に溢れていた。ある部分ではルビーのような壁の表面を炎が走り、ある部分では内部に水が湛えられ、そこに根を張っている小さな植物が赤い花をつけている。


「ボス、採取の道具はあるけど、どうする?」


『人は滅多に来ない。魔力と交換なら1つずつはくれるだろう。火でも、水でも、全て“精霊の雫”と呼ばれるがきっと珍しいものだろうから』


「ああ……うん、わけてもらえるなら、わけてもらおうか」


「掘り出し物だわ……ある意味ゴーレムの晶石より希少なものが……」


 わなわなと震えながらそう呟く弥生ちゃんも、宝石や希少な石に目が無いらしい。一人一つずつ貰えないか交渉しようという話になり、それにはまず話が通じる精霊を探さなくてはならないかと思ったが、そういうものでもないらしい。


 精霊の雫は、人間やモンスターを問わず精霊から魔力と交換に受け取れるものらしい。精霊の気分次第では複数個貰えることもあるらしいが、そんなことは滅多になく。

 大抵はそのモンスターの系統と同じものが、人間の場合は一番近しい性質の精霊がやってきて、その精霊と同じ系統の精霊の雫が貰えるらしい。


 ギリーに聞けば普通の魔力を放出するだけで精霊は寄ってくるとのことなので、空気中に意識的にただの魔力を放出してみる。


「あれ……前より赤くなってる」


 元から薄っすらと赤かった魔力の色が更に濃くなり、変換しなくとも火のように揺らめくそれに誘われて、小さな赤い輝きが下りてくる。

 それは子犬程の大きさの竜の形をした、光の塊だった。フベさんの金色の蝶に似た輝きを持ったその精霊は、深紅と呼べるような深い赤の色を宿している。


 宝石そのものにみえる瞳が光を反射し、瞼の無い目でじっとこちらを見つめてくる。ギリーが静かに、火炎系ではなく、炎獄系の精霊だと囁いた。上位互換の系統らしいが、凄そうな名前に反して、魔法系アビリティにおける炎獄系とは違い、精霊としてはポピュラーな存在らしい。


「……ちっゃいドラゴンだぁ」


 呆然と弥生ちゃんが呟くように、その精霊は正に小さなドラゴンだった。黙って目を合わせていれば、くるりと空中で一回転してから、腕に抱えていたビー玉のような塊を差し出してくる。

 西洋風のドラゴンが抱えている塊はビー玉よりもきらきらと輝いていて、赤く半透明な内部では炎がちろちろと燃え上がっていた。


 恐る恐る掌を差し出せばぽとりとそれは落とされて、自分の手に触れた瞬間、炎の波が一瞬だけ周囲に散り、ゆっくりと霧散していく。

 ありがとう、と言えば竜の姿をした精霊は頷き、空中に漂っている自分の魔力をぱくぱくと食べ始めた。忙しなく口を動かして赤い靄を端からぱくつき、嬉しそうに尾を揺らしている。


「……これが精霊の雫?」


「へぇー、どんな効果があるんだろ」


「ぐぬぬ……知らないわ。帰ったら調べないと……」


 精霊の雫、とギリーが呼んだそれに熱さは無く、しかし確かにその宝玉の内部では炎が揺れていた。ガラス玉の中が空洞で、その中で火が燃えているような感じだろうか。

 外側に熱が伝わってこないのが不思議なほど、赤々とした炎が内部でくるくると動いている。時折、目の前の小さなドラゴンと同じ形をとっては、すぐに流動的な形に崩れたりもする、不思議なものだった。


『私も過去に貰ったことがある。今も持っているが、未だに使い道がわからない。砂竜も良く知らないらしいが、人間達にとっては珍しいもののようだと言っていた』


 ギリーの話を2人にも通訳すれば、2人とも自分達も、と魔力を放出して精霊を誘い出す。弥生姐さんは感覚が掴めずに唸っていたが、どうにかなったらしい。靄は見えないようだが、何かが掌から抜けていく感覚があるとはしゃいでいた。


 結局、雪花には狼のような水冷系の精霊が。弥生ちゃんには蝶々の姿をした雷撃系の精霊が現れた。

 形や大きさは全く同じだが、内部にあるものはそれぞれの系統を象徴したもので、どれもとても綺麗だが用途はいまいち分からないので、とりあえず珍しいものを貰ったと3人で喜びながら先に進む。


 天井にはびっしりと精霊の巣が張り巡らされており、先程魔力と精霊の雫を交換した精霊達が、何となく着いてくるのを楽しみながらギリーの案内に従って奥へと探索を続けた。

 途中、岩で出来た天然の階段を下り、更に深く潜っていく。案内がいなければ生きて帰れないような迷路を進み、ようやくギリーが立ち止ったのはそれから1時間後の事だった。


「あー……疲れた」


「ギリー、ここは? 少し肌寒いけど」


 ずっと温かい温度を保っていた洞窟内だったが、ここにきて急激に空気が冷たくなったことを感じて眉を寄せる。

 妙に涼しい風が吹いている。外部とつながっていない筈の洞窟内で風が吹くのは、精霊の悪戯か、それとも竜の息吹なのか。


『まだ砂竜がいるような階層ではないのだが、どうやらゴーレムよりも砂竜が近いようだ……』


「ゴーレムよりも砂竜が近いらしい。しかも特例」


「砂竜が好意的かそうでないかによって、やりづらさが変わるわね」


「ドラゴンと戦闘とか早過ぎじゃない? 勝てる気しないんだけど」


「……最悪、3人でギリーに乗って自分と雪花が魔術連発して通路を埋めながら撤退する」


 訝しげに鼻面に皺を寄せるギリーを撫でながら、風の出所を探す。3度目の開けた場所だが、続く道は全部で7つもあった。来た道を数えるなら合計8本もの通路の中継地点のようだ。


「道はわかる?」


『音と臭いでわかる。知ってる臭いだし、あれは温厚な方だから大丈夫だと思うが』


「弥生ちゃん、どうする? ゴーレムを優先したほうが良さそうだけど」


「……うん、何かあっても目的が済んでいるなら、心置きなく撤退できるし。ゴーレムを探した方が良いと思う」


「俺は傭兵なんでボスの仰せのままに」


「よし、じゃあギリー、別の道を」


 承知した、そう頷くギリーに続き、3つ目の中継地点をやり過ごす。一番右端の通路を進むなか、自然とゴーレムについての話が増えていった。


「ゴーレムって見てわかるのかな?」


「索敵スキルにひっかからないけど、アクティブに動いていればゴーレムだって聞いたわ」


「アクティブに動いてる? 確かにそう聞いたの?」


 嫌な言い回しに弥生ちゃんに再度確認すれば、聞いた通りに繰り返したと何度も頷く。ゴーレムの話自体は街の人から聞いたらしいが、何とも癖のあるエアリスの住民の事だから、肝心なことまではきちんと伝えていないんじゃないだろうか。

 例えばゴーレムは、本当はもっと危険なものであるだとか、そんな重要な情報が抜けていないものか。


「あやしいな」


 危ぶみながら4層目の中継地点に出る。精霊の巣があった3層とはがらりと雰囲気が変わり、人工的な明かりが4隅に煌々と光っている。

 壁には不可解な紋様が大量に刻まれていて、奥には祭壇のようなものまであった。


「……見えない」


 光が、逆に暗闇を増やしていた。薄暗い中での明かりは強烈に視界を焼き、広間の隅は完全な闇に覆われて何も見えない。

 生き物の気配は何もないが、無機質な空気が全体的に重く満ち満ちている。


「なんかここ、ばっちりあやしいっすね。ボス、ここらで警戒した方が良い感じ? ほら、ボスって竜脈一人で彷徨ってたんだから、危機察知とか得意でしょ?」


 雪花のその言葉に気を引き締め直し、いつ何が来ても大丈夫なように意識を切り替える。ここは安全な洞窟じゃない。そうだ、竜脈を思い出そう。あそこは本当に一瞬でも気を抜けば死体になる怖い場所だった。


 そう意識を切り替えれば、いつもと違うものが聞こえてくるし、見えてくる。索敵スキルなど当てにはならない。スキルの範囲内に敵がいるということは、次の瞬間には噛み殺されているのと同義だからだ。


「……各自、戦闘準備」


 そうだ、思い出せ。魔術の準備を怠ってはいないか?


「“鉛の色 精霊の色 土の精霊と見紛う色”」


 武器を構え忘れてはいないか?


 耳を澄ませ、肉食兎の息づかいは聞こえないか?


 息を殺せ、吐息によく似たコウモリの羽音を聞き逃すな。


 足から伝わる衝撃はどうだ? 仲間の足音以外のものが迫っていないか?


 臭いにも気を使え、鼠共のあの生臭さを思い出せ。


「……っ」


 雪花も水の魔術を唱え始め、弥生ちゃんも徐にモーニングスターに手をかける。息を殺し、目を見開き、耳を澄ませば靄のような危険がはっきりと形を伴ってくる。

 3人全員が警戒に警戒を重ねていたが、真っ先に動いたのは弥生ちゃんだった。フルスイング。一回転を挟んでの斜め下からのフルスイングが打ち出され、一瞬にして動き出していたものが哀れにも吹っ飛ばされる。


 それは狼の形をしていたが、生き物ではなかった。石像、という表現が正しいだろうか。狼の姿をした石像がモーニングスターに吹っ飛ばされ、ガチガチと牙を鳴らしながら起き上がってくる。

 息も無く、声も無く、瞳すらないそれは、しかし間違いなくこちらを睨み、狼の姿に恥じないスピードでこちらに向かって駆けてくる。


「【アルトール】!」


 真正面から分解の魔術をぶちかまし、その四肢全てを吹っ飛ばす。すかさず自分が下がれば雪花が前に躍り出て、二発目の魔術を発動。

 四肢を失ったまま大量の水に流されてようやくその石像は沈黙した。顎だけを噛み鳴らすものの、四肢を失っては動けない。


「ふぅー……」


「びっくりしたけど、これがゴーレム?」


「多分そうだと思うけど……ボス、俺はギリーと警戒してるから調べてみて?」


「はいよ、弥生ちゃん。どう?」


「うん、多分これだと思う。索敵スキルにも引っかからないけど、アクティブに動く。うん、全部当てはまってる」


「アクティブ過ぎる。ゴーレムって違う、なんか違う」


 自分の知ってるゴーレムじゃない、とぼやきながらそれを足蹴にする。四肢だけ狙って分解する作戦は有効なことがわかったので、対ゴーレム戦闘として覚えておこう。

 弥生ちゃんはモーニングスターをしっかりと構え直し、ちょっとどいて狛ちゃんとにっこりと微笑む。


「せーのッッ!!」


 思い切り振りかぶられたモーニングスターは驚異的な速度と勢いでゴーレムに迫り、その上半身を容赦なく一撃で打ち砕いた。

 空中での一撃では流石に砕くまではいけないようだが、重力も手伝って硬い地面に打ち付ければなんと一撃で砕けるらしい。


 豪快にゴーレムの上半身を粉にした弥生ちゃんは、飛び散った石の中から握りこぶしより少し小さいくらいの塊を拾い上げる。

 表面に着いた細かな砂を払い、服の裾で少し磨けば、きらりと透き通る表面が覗く。どうやらお目当ての晶石を手に入れたようだ。目が輝き、嬉しそうに目標達成! と声を上げる。


「良かったね」


「うん、あ、これもそうだ!」


 同じくらいの大きさの塊を拾い上げ、同じように服の裾で拭って確かめてみれば、確かに晶石のようだ。

 弥生ちゃんは躊躇いなくそれを自分に差し出し、案内代金だから是非もらってくれと渡された。


「元々、狛ちゃん達に上げる分を確保するまで、ゴーレム狩りしようって決めてたの」


 思うより連携もしっかり出来ているから、3人で狩れるだけゴーレムを狩らないかと言う弥生ちゃんに、少し考えてから喜んでと返事を返す。

 さっきの様子を見て思ったが、ゴーレムとの戦闘には打撃武器を持った仲間がいた方がやりやすいのは事実だ。いくら石で出来ているから魔術で分解できるとは言っても、晶石を取り出すのに魔術ではダメとかだったら、今後必要になった時に面倒だ。


「是非よろしく」


 弥生ちゃんと自分の手ががっちりと結ばれて、今後の協力関係が決定した。こうして、3人と1匹によるゴーレム狩りの日々が始まったのだった。

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